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浄智寺じょうちじ

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金宝山 浄智寺。臨済宗円覚寺派、鎌倉五山第四位。
境内にはビャクシンやコウヤマキの大木があり、緑深い山寺の趣。二階建ての鐘楼門や茅葺の書院が、四季折々の花で彩られる。山門の前に鎌倉十井じっせいのひとつ「甘露かんろノ井」がある。

浄智寺

地図

鎌倉市山ノ内 1402
JR北鎌倉駅より徒歩約6分

拝観時間 9:00~16:30
拝観料 200円

最寄り駅からのアクセス(行き方)

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浄智寺の見どころ

豊かな緑に包まれる境内

バス通りから入って、可愛らしい池の向こうに浄智寺の山門が見えるあたりに来ると、すっかり谷戸の景色になります。林の中を進む参道は鎌倉石の階段で、柔らかく磨り減った石に木洩れ陽が映ります。
春の始めごろ、参道の両脇に清楚なシャガが咲きます。

浄智寺 参道

2種の桜で、見ごろが長く続きます

拝観受付の後ろにあるタチヒガン(彼岸桜)は、毎年、ソメイヨシノより1週間ほど早く咲き始めます。樹齢およそ160年、高さ約20メートルの大木で、高く伸びた枝に小ぶりな花びらの清楚な花を豊かに咲かせます。
タチヒガンの花は、近くで見ると真っ白に見えるのですが、離れてみるとふわりと淡いピンク色。背の高い木なので、参道の途中や書院の裏手などいろいろなところから空をバックに咲く花が楽しめます。

浄智寺 タチヒガン

山門の左手にある枝垂れ桜は、少し遅咲きでソメイヨシノが満開になる頃に咲き始めます。桜色がちょっぴり濃いめで、枝垂れた枝の先までたっぷりと咲きます。パステルイエローの花をつけるヒュウガミズキとの組み合わせは、春そのものの色彩です。

  • 浄智寺 枝垂れ桜
  • 浄智寺 ヒュウガミズキ

季節を感じる書院の庭

本殿に参拝した後、順路に従って進むと書院の裏手へ。風雅な茅葺屋根の書院のお庭は、野趣豊かで落ち着きがあり、ガラス窓に映り込む花や緑が美しい。季節ごとにさまざまな花が咲き、訪れるたびに違った表情を見せてくれるお庭です。

浄智寺 書院
歴史

弘安四年(1281年)ごろ、若くして亡くなった北条時頼の三男・宗政の菩提を弔うために創建された。開山に招かれた南洲なんしゅう宏海こうかいは、任が重すぎるといって身を引き、師であった大休だいきゅう正念しょうねんを迎えて入仏供養を行った。このとき、大休正念が、すでに死去していた師・兀菴ごったん普寧ふねいを開山にたてたため、3人の名が開山として連ねられた。室町時代には、200人以上の僧を抱える大寺院として栄えた。

境内
  • 総門
    浄智寺 総門
    無学祖元むがくそげんの書と伝わる「宝所在近」の扁額がかかっている。
  • 甘露かんろノ井
    浄智寺 甘露ノ井
    鎌倉十井じっせいのひとつ。
  • 山門
    浄智寺 山門
    花頭窓のある唐様の鐘楼門。
  • 仏殿(曇華殿どんげでん
    浄智寺 仏殿(曇華殿)
    御本尊の木造三世仏坐像を祀る。阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来は、それぞれ過去、現在、未来を表す。室町時代に作られた像で、衣の裾を台座に長く垂らした鎌倉独特の特徴が見られる。
  • 布袋尊
    浄智寺 布袋尊
    鎌倉七福神の布袋さま。
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