楽しい鎌倉

たのかま

2015年10月7日

江ノ島でのんびり秋の日[江ノ島]

地図

10月に入っても、陽射しはギラギラ眩しいですが、吹く風は爽やか〜。

江ノ島で一日遊んじゃいました 

階段を上って下りて、ご利益いっぱいのお社に参拝して、お土産屋さんが並ぶレトロな雰囲気の参道を歩いて、青く輝く海を眺めて、波打ち際の岩場に降りてみる……江ノ島は、いろんな面白さがつまったワンダーアイランドです!

 

江ノ島
▲参道は晴れやかな活気でいっぱい!

江ノ島は、古くから天女が降り立った神聖な島として知られ、鎌倉時代の初めには、源頼朝の祈願によって弁財天が勧請されました。

江戸時代後期には、弁財天信仰が盛んになり、江ノ島は庶民のための観光地として大人気に!

明治時代になってもその人気は衰えず、明治三十五年に出版された『鎌倉大観』という観光案内書に、当時の江ノ島の様子が描かれています。

 

風景の清洒濶大(せいしゃかつだい)であるので遊覧の客が甚多い。夏季の納涼と、四季の土曜日曜にかけて、京浜人士の来遊する者が多い。桟橋を渡って島に達すれば、狭くて急なる坂路の両側、亭閣高楼聳えゆ。皆旅館・料理店で、宿の男どもの腰を低め、バッタの如く起伏して客を呼ぶ声がおかしくもやかましくもある。又貝細工・羊羹などを売る家が多い。

(『鎌倉大観』江ノ島、上陸即景)


※江ノ島に木製の橋ができたのは明治二十四年(1891年)。それ以前は、引き潮の時に渡るか、船や人足の背負いで渡っていました。現在のクルマが通れる弁天橋ができたのは、昭和三十九年(1964年、東京オリンピックの年!)。

 

参道の雰囲気は、現在もあまり変わっていないみたいです。お土産屋さんには貝細工が並んでいるし、お饅頭や羊羹を売るお店の中には創業100年を越える老舗もあります。貝焼きやイカ焼きなどを売るお店もいっぱいあって、観光地らしいわくわくする活気が溢れています。

江ノ島のお土産屋さん
▲ついつい足を止めちゃうお土産屋さん。

江ノ島のお土産屋さん
▲ロマンチックな貝のお土産。

江ノ島のせんべい屋さん
▲その場でタコやクラゲを焼いておせんべいに!

江ノ島の貝の串焼き
▲貝の串焼き、目の前で焼き上がります!

江島神社

江島神社にお祀りされているのは、三姉妹の女神様です。

3つのお社にお参りするには、江ノ島の頂上まで登り、さらに奥まで行かねばなりません。数百段の階段を上り下りすることになるのですが、「江ノ島エスカー」という島内を巡る登り専用エスカレーター(有料)があって、コレを使えばかなり楽ちん。

徒歩で階段を上るルートはちょっときついけれど、キラキラ輝く海を見ながら歩けるので、のんびりゆっくり行くなら徒歩のほうがきっと楽しい。

※少し料金割高になるけれど「江ノ島エスカー」は途中からでも乗れるので体調やスケジュールに合わせて使えます。

 

辺津宮(へつのみや)

最初に迎えてくれる女神様は、辺津宮(へつのみや)の田寸津比賣命(タギツヒメノミコト)です。

お社の近くにある御神木は、根元はひとつ、幹が2本に分かれた大きな銀杏の木。『むすびの樹』と呼ばれているこの木には、ピンク色のハートが描かれたかわいい絵馬がたくさん奉納されていました。結ばれたい相手の名前を書いて奉納します……かなりドキドキ

江ノ島神社 辺津宮
▲辺津宮。参拝の人が列を作っていました。

江ノ島神社 むすびの樹
▲恋がしっかり大きな樹のように育つといいな?。

江島神社のシンボルといわれる「弁天様」をお祀りする奉安殿は、この日、補修工事中でした。

なので、妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)さまにはお会いできませんでした

 

中津宮(なかつのみや)

江ノ島の頂上近くにある中津宮(なかつのみや)には、「江ノ島エスカー」に乗るとさくっと到着できますが、階段を上がると七里ヶ浜方面に視界が開けていて、青い海の景色をたっぷり楽しめます。

ここには、市寸島比賣命(イチキシマヒメノミコト)がお祀りされています。この女神様は、美人の神様として知られています。心も身体も美しくありたいと願う女の子たちが、真剣に願いをかけていました。

江ノ島神社 中津宮
▲中津宮。朱色が鮮やかに美しい社殿。

江ノ島神社 中津宮
▲お社の前には、海を見下ろす美しい景色が!

 

奥津宮(おくつのみや)

江ノ島の奥、奥津宮(おくつのみや)のあたりは、樹木に囲まれて静かな雰囲気があります。このお社には、多紀理比賣命(タギリヒメノミコト)がお祀りされています。

拝殿の天井には、どの位置から見上げてもこちらを睨んでいるように見える「八方睨みの亀」が描かれています。江戸時代の絵師・酒井抱一が描いたもので、屋外にあるためかなり痛んでいたのですが、2011年に社殿の全面修復をしたときに複製が作られました。オリジナルは現在、宝物殿に納められているそうです。

複製されてよみがえった「八方睨みの亀」は眼光鋭く、見上げると必ず目が合って、前後左右に移動しても、じーっと睨んだ視線がついて来ますよ…ぎくりっ

江ノ島神社 奥津宮
▲奥津宮。重厚な雰囲気があります。

江ノ島神社 奥津宮
▲拝殿の外に出ても、視線が追って来ますー!

サムエル・コッキング苑

島内を順路に従って進むと、中津宮と奥津宮の間にサムエル・コッキング苑があります。

明治時代にアイルランド人貿易商・サムエル・コッキングが建設した植物園がもとになった庭園で、現在でも南国の植物が多く残り、四季を通じて花々が咲いています。

「江ノ島シーキャンドル」と名付けられた展望台は、高さ59.8m。江ノ島の頂上にあるので、海抜は119.6mになります。展望台最上部のデッキからは、海面をほぼ真下に見下ろすことができ、天気がよければ南に大島、西に富士山、東に三浦半島を望むダイナミックな景観が楽しめます。

江ノ島シーキャンドル
▲江ノ島シーキャンドル。週末などには四季折々のテーマカラーでライトアップされます。

2002年に植物園の改修工事を行ったとき、サムエル・コッキングが造営した温室設備の遺構が発見されました。

石炭を焚いて蒸気で温室内を暖める仕組みになっていて、室内の温度は24℃前後に保たれ、熱帯地方のさまざま植物が育てられていました。水温を一定に保てる池もあり、熱帯にしか生息しないオオオニバスを、路地で栽培していたそうです。

園内には、現在でもサムエル・コッキングが植えた、南太平洋原産の樹木が残っています。

江ノ島 サムエル・コッキング苑
▲煉瓦造りの基礎部分や、地下の通路などが残っています。

御岩屋道通り

サムエル・コッキング苑から奥津宮へ続く道は、「御岩屋道通り」と呼ばれています。

江ノ島 御岩屋道通り
▲細い通りに、お饅頭を蒸す湯気が上がっていました。

江ノ島をスパッと2つに割ってしまったような深い谷「山ふたつ」を見下ろす細い道です。ちょっぴり上り下りの階段があって、両脇にお土産屋さんやお休み所が並びます。時代劇の宿場町みたいな古びた雰囲気がなかなかすてき。

江ノ島の入口あたりがかなり混雑している日でも、このあたりになると人混みはなくなります。

お洒落なカフェや、かわいい雑貨屋さんがあったりするので、見逃さないようにぶらぶら歩きを楽しんでくださいまし

江ノ島 御岩屋道通り
▲奥津宮を過ぎると、海岸に向かう急な階段の道になります。

稚児ヶ淵〜岩屋

「御岩屋道通り」の西端は、とっても急な階段になっていて、下りて行くと風景が一転! 広ーい海原が眼前に広がります。

江ノ島 稚児ヶ淵
▲平らな岩場です。岩場として歩きやすいけど、滑ります。

江ノ島の南側は、岩場になっていて、絶好の磯釣りポイントとして知られています。

磯に降りられるようになっていて、岩のくぼみや割れ目に小さな魚やエビがいたり、イソギンチャクが揺れていたりするのが間近で見られて楽しい!

潮の干潮具合にもよりますが、かなり遠くまで歩いて行けちゃいますよ〜。気がつくと、周りを海に囲まれているようなところまで出ちゃってたりする……気をつけて!

※岩場は滑りやすいです! 突然、高い波が来ることがあるので、くれぐれもご注意!!

江ノ島 稚児ヶ淵
▲突然の波しぶき! 楽しいけど、一瞬でびしょ濡れのキケンもあり。

江ノ島 亀岩
▲竜宮城に向かう亀の姿を彫った亀岩。「岩屋」に向かう通路から見えます。

波の浸食によって、断崖にできた洞窟は「岩屋」と呼ばれています。洞内は薄暗く、水が落ちたり流れたりする音が低く響いています。

「岩屋」の奥は、ロウソクの灯りを持って中を歩いて行きます。照明や音響でロマンチック&妖しげな演出がちりばめられていますよー!

何に出会えるかは、自分の目で確かめてみて

江ノ島 岩屋
▲薄暗い「岩屋」の奥へ、ロウソクの灯りを持って進みます。

江ノ島 岩屋
▲暗い洞内から見る、輝く空と海。眩しい!

江ノ島からの夕景色
▲江ノ島の一日の締めくくりは、夕景色。富士山に大山、海中にえぼし岩が重なって見えました。

江ノ島

 

七里ヶ浜
▲江ノ島に向かう途中に寄った七里ヶ浜。秋空、波の上に波みたいな雲が浮かんでいました。

レストランの格付けでおなじみのミシュランの観光地ガイド「The Green Guide Japan」の2015年改訂版に、新たに江ノ島が加わりました!

その効果があってか(気のせいかも…)、江ノ島を訪れる人の中に、海外から来てるらしい人が多かったように思います。

ノスタルジックでミステリアス、神聖な雰囲気と俗っぽい楽しさが混じり合う江ノ島は、江戸時代からずーっと盛り上がってる人気観光地! 世界中の皆さんに、楽しんでもらいたいです。

江ノ島 弁天橋
▲弁天橋を渡って江ノ島に向かう “YOU” の皆さま。背中に、わくわく感を感じます。

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