楽しい鎌倉

たのかま

2015年12月7日

鎌倉の紅葉2015 色づく山道を歩く[獅子舞]

地図

「獅子舞の谷」は、鎌倉の奥、閑静な二階堂の住宅地のさらに奥にあります。

社寺の紅葉とは趣の異なる、自然の中の晩秋の彩りが楽しめます。

鎌倉 獅子舞の紅葉
▲のびのびと枝を伸ばした楓の樹々。視界を埋めつくすように色づいていました。

 

鎌倉 獅子舞
▲川の流れのすぐ脇を歩いて行きます。

JR鎌倉駅からバスに乗り、大塔宮で下車。瑞泉寺を目指して歩き、永福寺跡を過ぎたあたりから川に沿って北方向に進みます。しばらくすると「ハイキングコース・獅子舞谷」の道標があります。

滑川の支流、二階堂川をさかのぼっていく山道に入ります。鎌倉石の岩肌そのままの道、湿っていて、落ち葉があると滑りやすいのでご注意!

このハイキングコースの入口あたりにも、見上げると楓の木がありますが、今年は鎌倉中の紅葉がゆっくりだったのでまだ青葉でした。

鎌倉 獅子舞
▲所々、小さな橋がかかっています。

山道を上っていくと、やがて林の奥に濃く赤く色づいた樹々が見えてきます。

鎌倉 獅子舞の紅葉
▲頭上を紅葉が覆います。

鎌倉 獅子舞の紅葉
▲真っ赤に染まった楓、もっと色濃くなりそう。

鎌倉 獅子舞の紅葉
▲力強く伸びる銀杏と楓の樹々。

ハイキングコースに入って、20分ぐらいで少し平らに開けたところに出ます。

天園ハイキングコースが通る尾根の下にあたるところで、なだらかな谷になっていて銀杏の黄色い葉、楓の赤い葉が上から覆い被さるようです!

のびのびと空に枝を伸ばした銀杏の大木から、はらはらと黄金色の葉っぱが落ちてきます。その合間には、赤く染まった楓の枝が伸び、紅葉の色が幾重にもかさなります。


紅葉の盛りとなる時期、多くの人が訪れます。毎年、ここに来ている人も多く、聞いたお話によると「今年の獅子舞の紅葉は、いまいち…」なんだとか。楓の紅葉が良い年には、地面も落ちた葉で真っ赤に彩られ、360度どの方向を見ても紅葉色になるんです。

今年の楓は色づきが遅く、まだ落葉していませんでした。それでも、梢の間から差し込む木洩れ陽が色づいて見え、秋色の山道を満喫することができました。

 

紅葉の谷を抜けて、急な傾斜を上ると天園ハイキングコースにぶつかります。

尾根の上にでると西側に視界が開けていて、先ほどまでいた谷の紅葉を見下ろすことができます。天気がよければ、上る途中からでも富士山が見えます。

鎌倉 獅子舞の紅葉
▲尾根に上る途中から、獅子舞の谷を見下ろす。

鎌倉 獅子舞の紅葉
▲色づく山越しに富士山が見えました!

この上りきったあたりに、獅子舞の名前のもとになったと言われる大きな岩があります。獅子がうずくまっているような形をしてる…そうですが……どうかな? 見えるかな?

 

調べてみたら、江戸時代に編纂された『新編鎌倉志』(貞享二年/1685年)の中に “獅子巖” という見出しがでてきました。

 

獅子巖(シシガン)は、永福寺舊跡の北、山の嶺にあり。巖の形獅子の如くなる故に名く。

(獅子岩は、永福寺旧跡の北、山の峰にある。岩の形が獅子のようなので、その名がついた。)

 

と、あります。この江戸時代に記載された岩が、今の獅子岩と呼ばれてる物と同じなのかはわからないのですが、このあたりは削れやすい鎌倉石の岩盤なので、“うずくまった獅子” のような形ができやすいのかも? あちこちに獅子の形の岩が転がってるから “獅子舞” という地名になったという話も聞いた事があります。

鎌倉 獅子岩
▲獅子岩とよばれる大岩。

鎌倉 獅子岩
▲獅子岩の上に上ると、海岸線から富士山までのパノラマが展開します。

名前のルーツについて諸説あっても、

獅子舞の地名と、真っ赤に染まった紅葉の谷はイメージぴったりですよね。

 

鎌倉 獅子舞の紅葉

 

天園ハイキングコースは、獅子舞の谷を上がってから、北鎌倉・円覚寺に向かうと約2時間、瑞泉寺に向かうと約1時間歩くことになります。どちらに行っても、なかなかに険しい山道に出会います。もっとも足腰に優しいコースは、もういちど獅子舞の谷を通って戻るコース。ハイキングそのものより、紅葉を堪能したい方には “戻るコース” がおすすめです!

 

鎌倉 瑞泉寺の水仙
▲瑞泉寺、咲き始めた水仙。

この日は、天園ハイキングコースを瑞泉寺に向かってみました。瑞泉寺の紅葉も、今年はかなりゆっくりで、参道入口の大きな楓はかなり青葉でした。本堂の周りの紅葉も、半分ぐらい。

紅葉はなんとももどかしいのですが、すでに水仙が咲いていました! 良い香りもただよっていて、いっぱい歩いてよかったーと思いました!

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