楽しい鎌倉

たのかま

2013年4月15日

静かな道をロマンチックに歩こう![田楽辻子のみち]

地図

前回ご紹介した報国寺と、前々回にご紹介した旧華頂宮邸はすぐ近くです。せっかく鎌倉駅から離れたところに来たんですから、両方訪ねておきたいです!

鎌倉 旧華頂宮邸
▲旧華頂宮邸。草木がよく手入れされています。

旧華頂宮邸は通常は庭園の公開のみですが、これからの季節は緑が美しいし、もう少しすればバラも咲き始めます。

浄明寺バス停の周辺には、お茶や食事のできるお店がいくつかありますから、時間が合えばランチにしてその後、バスで鶴岡八幡宮・鎌倉駅方面に戻る、あるいは、金沢街道沿いを少し歩いて二階堂方面(鎌倉宮や瑞泉寺がある)へ足を延ばす、というのがよくあるコースみたいなんですね。


で、ご紹介したいのは、報国寺と旧華頂宮邸に行った後のいい感じな気分をたもちつつ、ちょっと奥まった静かな道をぶらぶら歩くコースです

鎌倉 田楽辻子

報国寺の山門前をバス停がある金沢街道方向に戻ろうとすると、左手に苔むした石垣にそった細い道が見えます。クルマが入れない細い道です。
この道筋は、滑川(なめりかわ)を挟んで金沢街道とほぼ平行に続いているのですが、クルマの往来の多い金沢街道の狭い歩道を歩くより、おしゃべりしながらぶらぶら歩くのにちょうどいい静かな道です。
ちょっと入っただけで、もうここはどこ? って感じの緑いっぱいの小道ですよ。

鎌倉 田楽辻子

鎌倉 田楽辻子

片側(低いフェンスがある方)を覗くと、少し深くなったところに水の流れが見えます。木立や草に囲まれた道が少し続いて、やがて住宅街の中を通る道になります。

この道には「田楽辻子(でんがくずし)のみち」という名前がついています。田楽辻子という呼び方は、この道沿いに田楽師が住んでいたことに由来してるそうです。吾妻鏡の中にも出てくるので、鎌倉時代には、もうすでにこの名前が使われていたことがわかります。
吾妻鏡、嘉禄三年(1227年)正月二日の記録に登場します。

戌刻 田樂辻子東西一町餘燒亡

夜8時ごろに、田楽辻子の東西に一町(100メートル×100メートルぐらいの広さ)にわたって焼ける火事があった……というような内容です。

 

鎌倉 田楽辻子
▲案内板があります。

今は閑静な住宅街となっていますが、鎌倉時代にもすでに御家人の屋敷があり、さまざまな身分・職業の人々が生活し、この道を往来していたと考えると、目に見える風景が奥行きを増していくように感じられます。

さて、住宅街といっても、草木の緑が多くて午後の日差しのきれいな道です。鎌倉らしい谷戸の風景を楽しめますし、個人のお宅の庭先に季節の花が咲いていたりします。鳥の声もよく聞こえます。谷戸の中は小鳥の声が響くように感じます。
途中、衣張山(きぬばりやま)ハイキングコースから来る道と合流しているので、ハイカーの皆さんとすれ違ったりするかもしれませんが、クルマもめったに通らないし、ゆったり歩けます。
普通のお宅かと思ったらカフェをやっていたり、手作りのお菓子を売っているお家があったりします。道順はご心配なく、ひたすら道なりです! デート気分に集中しましょうー。

※釈迦堂の切り通しに向かう道と交差していますが、残念なことに釈迦堂の切り通しは数年前の台風で大きく崩れて、現在は通行止めになっており、近くに行けません。

 

鎌倉 田楽辻子
▲右側の橋を渡ろう! 川に沿って真っすぐ行くと、やがて行き止まりになっちゃいます。

報国寺の門前から歩き始めて、15分か20分ぐらいで赤い郵便ポストのある分岐に出ます。
右手に見える橋を渡ると、金沢街道に出ます。その後、左手に100メートルぐらい行けば、岐れ路の交差点です。
岐れ路のバス停から鎌倉駅に行くバスに乗ってもいいし、二階堂方面に足を延ばしてみるのもよし、鶴岡八幡宮へも10分ぐらい歩けば着きます。
岐れ路のあたりには、カフェや食事ができるお店がいくつもあるので、一息入れながらその後の計画をするといいかも。もうかなり歩いているはずなので、鶴岡八幡宮周辺にあるおしゃれなカフェに落ち着いちゃうっていうのもありかなー!

 

鎌倉 滑川
▲滑川。住宅地の中にこんな景色。

鎌倉は歩いて楽しい道がいっぱいありますね。“歩き” をしっかり楽しみたいから、交通機関もきっちり使おう! 
最初っからハイキング気分ならバリバリ歩きもいいけど、デートなら目的地への往復どっちかはバスに乗っちゃうほうがいいんじゃないかなー。
報国寺とか、行ってみたいポイントが駅から遠めだったら、まずバスで行っちゃって、帰りは成り行きにする……あんまり計画しすぎだとくたびれちゃうもの。

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