「彼女(彼)と鎌倉に遊びにいくんだけど、おすすめどこ?」ときかれたら、
「デートなら報国寺だよ!」と答えるでしょう。理由はかんたん! すてきだからっ!!
報国寺の竹の庭は、鎌倉のガイドブックなら必ず大きく載ってる人気サイト。テレビの鎌倉紹介番組にもよく登場します。でも、ちょっと行きにくい…なぜなら駅から遠いのです。
駅から歩くと30分ぐらいかかります。賑やかな小町通りや若宮大路を素通りして、鶴岡八幡宮をパスして、寄り道せずにずんずん歩て30分!
歩くと途中に荏柄天神社、鎌倉宮など見ておきたくなる場所もいろいろありますし、「瑞泉寺はこっち→」みたいな案内も出たりするので、ぶらぶら歩きながら成り行きで行こうとしても、なかなか行き着けないんですね。
デートで鎌倉を訪れるなら、最初の目的地を報国寺に設定しちゃいましょう。なぜなら……。
●午前中の方が、竹林の中の日差しがひときわ美しい。
●早い時間の方がすいている。
●異空間的な雰囲気で、まったりといい感じになる!
「そうだ、報国寺行こう!」と思ったら、鎌倉駅からバスに乗ります。東口の5番のりばから乗って、「浄明寺」というバス停で降ります。乗車時間は15分ぐらい、バス停から報国寺までは徒歩3分。意外とサクッと着いちゃいます。
報国寺の山門は、なかなかに洗練された佇まい。
ご挨拶の意味もこめて本堂にお参りしたら、本堂左手にある受付で竹の庭拝観券(200円)を購入します。で、このとき、抹茶券(500円)もセットで購入しておいて!
約二千本の孟宗竹の庭です。密度が高いです。竹林の中に入ると、周囲の空気そのものが、うす緑に色づいたように見えます。一歩足を進めるごとに、光と影が変化します。さらさらと葉の鳴る音、小鳥の声、遠くから水の落ちる音も聞こえてきます。
竹林の一番奥には、茶席・休耕庵があります。
竹の庭拝観券と一緒に購入する抹茶券は、ここで使います。お庭に入るときに、抹茶券を購入しておかないと、とってもとっても残念な気分になってしまいますよ……。
茶席に座ると、岩の間から落ちる小さな滝が見えます。ここでは、なんとなく小声で話したくなっちゃうんですよね。肩を寄せ合ってひそひそ話す……デートにぴったりじゃないですか?
そして、お茶をすませてまた竹林の中を歩いて、ちょっと時間を忘れそうになって、「あ、そろそろ行こうか?」っていう頃には、「また、来たいなぁ」って気持ちになっちゃうと思います。
「また来たいね~」ってなるところが、デートにはとっても重要なコトだったりしますよね。
鎌倉竹の庭として、海外でも知られる報国寺ですが、「関東に於ける足利公方終焉の地」という壮絶な歴史を持ったお寺でもあります。毎週、日曜座禅会が開かれていて、朝7時半までに来れば誰でも(初心者でも)参加できます。ただし、この座禅会は、かなり真剣な修行の場なので、ある程度の覚悟を決めて参加する必要があります。
観光地として知られるようになっても、俗っぽい雰囲気に侵されないところが魅力です。