長谷寺には、弁天窟という手彫り(!)の洞窟があります!
長谷寺は、手入れの行きとどいた庭園が四季を通じて美しく、平日でも多くの人が訪れます。それでも盛夏の時期はちょっと人出が落ち着いていて、ハスが咲き、キキョウが縁取る池のまわりをゆっくり散策できます。
御本尊の十一面観音菩薩(長谷観音)にお参りを済ませたら、庭の散策もいいのですが……弁天窟に行ってみました!
長谷寺のパンフレットによると…、
寺伝によれば当山の弁才天像は、弘法大師が廻国修行の折、当山の岩窟に参籠し感得して自ら刻まれた尊像といわれ、江戸時代には「出世弁財天」の名で世に知られておりました。
現在その尊像は宝物館に収蔵されますが、代わりに、弁天窟の壁面には、弁財天とその眷属である十六童子が刻出されております。
と、あります。洞窟そのものは、1000年ぐらい前にはあった…ということになりますね!
かなりワクワクしませんか? これはもう、入ってみないわけにはいきません!!
洞窟内に祀られた弁財天と十六童子はそれぞれに異なった功徳を持っているので、自分のお願い事にあった神様にお参りすることができるのです。
入口近くの弁財天と十六童子が掘られている所は、薄暗いけれど天井が高くて広々しています。壁面から水がしみ出ていて、空気も涼しいです。
さてさて、弁天窟は、お願い事をしたらお終い…ではありません!
「頭上注意」の看板がかかった狭い、暗ーいトンネルのような通路がさらに奥へと続いているんです。ここで引き返したら、せっかくのお願い事も届かなくなっちゃいそうな気もするし、先に進むしかありません! 進め―っ!!
奥に進むと、さらに空気が冷たくなってくる感じがします…そして、かなり暗いです。
ノミの跡も生々しい壁面が、濡れて光っているのがちょっと怖い雰囲気。うねうねと続く通路は、大人ならかがまないと歩けないです。
「今、自分がいるのは一体どこ……??」と声に出したくなるロケーション!
端正な長谷寺の庭を歩いていたと思ったら、ほんの数分で暗い洞窟の中をさまよっている…異世界に迷い込んだような不思議な感覚。かなり気分がアガります。
暗くて狭くて、ヒンヤリ涼しい、さらにお願い事もできちゃうなんて、すてきでしょ?
真夏のデートにぴったりだと思います。
弁天窟は混んでると、人の流れに乗ってダダーッと入って出てきちゃうんですよ。なので、なるべく人気のない時に行きたい場所です。どんなお願いをするか、じっくり悩んだりもしたいし、マイペースで不思議空間を楽しみたいですねー。
人出が少なめの真夏は、弁天窟を楽しむチャンス、涼しいし!
デートでここに行ったら、きっと会話が盛り上がると思うので、さらに長谷・由比ヶ浜エリアのおしゃれカフェへと進むべし。