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新年を迎えるの鎌倉の街には、あちこちのお寺から響いてくる除夜の鐘の響きが交錯します。
鶴岡八幡宮には、今年も大晦日の午後11時すぎから初詣の人の列ができ始めていました。
お正月らしい雰囲気いっぱいの鎌倉の中でも、ひときわ賑やかさと活気が溢れるのが、“鎌倉えびす” の名でも知られる本覚寺。元気でかわいい福娘さんが、境内をキラキラと彩りますっ
午前0時、新年を迎えた本覚寺境内では、“初えびす” が行われます。暗い道を歩いてきて境内に入ると、ずらりと並ぶ紅白の提灯が目に眩しい〜。まだ除夜の鐘が続いていて、煩悩を払う鐘の音も、ここでは威勢のよい招福の音に聞こえます。
境内に足を踏み入れただけで、運気がぐんぐんアップしてくるようないい感じ〜
まずは夷堂にお参りして、その後は縁起物やお守りを選んだり、御神酒や甘酒を頂いたりしながら賑やかさを楽しみます。
福笹やお守りを授けてくれるのも、御神酒や甘酒を振る舞ってくれるのも、福娘さんたち
キラキラ輝いて見えるのは、金色の烏帽子のせいじゃなく、福娘さんたちの笑顔が輝いているからですよー!
縁起物がたくさんついた福笹を授かるときは、太鼓の音とともに福娘さんたちが声をそろえて
「○○○○さんの商売繁盛、お祈り申し上げまぁ~す」
といって祈願してくれるんです。見ているだけでも招福気分 良い1年になりそうだ
福娘さんの活躍の場は、本覚寺の境内だけではありません。お正月の三が日、鎌倉中の商店や会社などに、“福” を届けに回ります。
穏やかに晴れた正月2日のお昼前、大町にあるミニモール・Walk大町に、福娘さんがやってきたところをキャッチしました
……実は、ここにあるパン屋さん・mbs46.7の方に、「福娘さん、来るよ!」と聞いて、待ち構えていたのです。
お店の並ぶ一角は正月休業中のお店もあってすこーし寂しかったのですが、お札や縁起物の福笹を携えて福娘さんご一行が到着すると、一瞬で景気のいい空気が流れ込んできました!
この日は、mbs46.7(パン屋さん)、books moblo(本屋さん)、Cazama(魚介イタリア料理店さん)の店主さんが福娘さんをお出迎え。これから始まる1年の商売繁盛を祈ります。
「えびすさまのお使いで、皆さまに福を届けにまいりました」
という口上とともに、福娘さんからお札や縁起物を授かるときには、皆さん真剣な面持ちでした。
本覚寺では正月三が日には初えびす、1月10日には本えびすが行われます。
本えびすの日には、午前11時から夷堂でご祈祷が行われ、その後に福娘さんが杵と臼で福餅をつきます。つき上がったお餅は、参拝者に振る舞われます。
本覚寺は現在、本堂が修復工事中なのですが、初えびすで賑わう境内はそれをすっかり忘れてしまうような華やかさでした。鎌倉の商店、飲食店の多くが、本覚寺のえびすさまに商売繁盛をご祈願します。商売繁盛という目的がはっきりしているので、ヤル気まんまんで熱気むんむん! その場にいるだけでも、気持ちがアガりますよー。
大晦日から元日の未明にかけて、鶴岡八幡宮、本覚寺と回った後に、長谷の大仏さまに向かいました。大仏さまがいらっしゃる高徳院は、元日は特別に午前0時に開門します。
ライトアップされた大仏さまが、晴れた夜空を背に浮き立っていました。高徳院についたのは午前3時ごろだったのですが、さすがにこの時間帯は参拝の人も少なく静かでした。
立ち上るお線香の煙と空高くに輝く半月、大仏さまのお顔も陰影深く重量感あふれる佇まい。暖かなお正月といえども、夜明け前はしんしんと冷えてきて、ぴりっと心も引き締まりました。