鶴岡八幡宮、旗上弁財天社の社殿前には白藤が咲きます!
旗上弁財天社は、鶴岡八幡宮の境内、源平池の東の島にあります。池にかかる橋を渡って、小さな赤い鳥居をくぐると、甘く爽やかな藤の香りに包まれました。
白藤って、薄く緑がかったような透明感のある花が多いですが、ここの白藤は白さが濃い、まったりとした白です。花の一つひとつはふっくらと大ぶりで、とってもとっても香りが豊かです。
花房が短くて、藤棚の上に盛り上がるようにむくむく咲いています。下がる藤じゃなくて、盛り “上がる” 藤の花です。まさに旗上弁財天の名にふさわしい咲き方で、とっても縁起がよさそうじゃありませんか!
藤棚の下で参拝します。
手を合わせている間中、ずっーと藤の香りに包まれて、うっとり……「良い香り〜」と深呼吸してたら、お願いごとを忘れちゃいましたよ でも、お参りしたら心身ともにすっきり。
鶴岡八幡宮の境内は、萌える緑でいっぱいです。
新しくなった段葛が話題になっていることもあって、平日でも多くの人が訪れていました。
参道には、露店も出ていて楽しい! 八重桜は見頃が過ぎてしまいましたが、源平池のまわりではツツジが鮮やかに咲き始めていました。
池のほとりの休憩所にも、藤棚があります。
こちらは、薄紫の長い花房をたっぷりと垂らす藤です。まだまだつぼみで、見頃がゴールデンウィークと重なりそうです!
この休憩所の藤棚の下は、お弁当を食べたりもできますよ。
2010年3月、樹齢1000年とも言われていた八幡宮の大銀杏が倒れました。
衝撃的な出来事で、舞殿の横に伏し、幹にあいた大きな空洞を見せていた大銀杏の姿を思い出すと、胸が詰まります。
残された根のところから、たくさんのヒコバエが芽吹いたことは何度かテレビや新聞で伝えられ、嬉しいニュースでした。
6年がすぎ、数多くのヒコバエの中からよりすぐられた木が、小さいながらも “銀杏の木” と呼べるほどに成長しました。大銀杏があったところと同じ大階段の脇で、若葉を芽吹かせ、かわいらしい姿を見せています。
実は今まで、この幼木の様子をじっくり見た事がなかったのです…倒れてしまったことが、やはりショックだったんですね……。この春、鮮やかな緑の芽吹きに目を奪われました。