大町、妙本寺の桜が満開! 海棠は五分咲きとなりました。
桜が咲き始めてから、すかっと晴天になる日がなくてもどかしい。
ここのところ夜になると雨が降る日が続いているので、満開となった桜もしっとりとした風情です。桜の満開を追いかけて海棠も咲き始め、境内は薄紅の濃淡と瑞々しい若葉に彩られています。
妙本寺は、杉や楓の大木に囲まれた谷戸の奥。
鎌倉駅から徒歩10分たらずですが、祖師堂に向かう参道に入ると、とたんに喧噪が遠ざかり樹々のざわめきと小鳥の声に包まれます。
大きな屋根の祖師堂の前は広々としていて、花曇りの午後、幼稚園帰りの子どもたちが走り回っていました。桜の満開を目当てに多くの人が訪れ、カメラを据える写真愛好家の皆さんも多いのですが、ここは混雑した雰囲気になることは、まずありません。
桜の木も、海棠の木も、境内を囲む杉や楓の木立も、のびのびとした様子で、ゆったりと静かな時間が過ごせるところです。
時おり、強い風が吹き抜けて、境内に花吹雪が舞っていました。
薄陽が差したかと思うと、ぽつりと雨まじりの風が吹いたり、すっきりと晴れることがない空模様ですが、これが春らしいといえば春らしいのかも…… 妙本寺では、桜の後に海棠の満開が続き、その後を祖師堂前の八重桜が追いかけます。
祖師堂の回廊に座っていたら、ウグイスの声が聞こえてきました。
3羽ぐらいで競い合って鳴いている様子。比企ヶ谷のウグイスは、レベル高いです!
お天気はいまいちなんですが、桜が咲いて段葛も新しくなって、鎌倉中が華やいだ雰囲気です。
桜もきれいだけど、鎌倉では海棠も美しい!
海棠は花と一緒に鮮やかな緑の葉も芽吹いて、いきいきとした咲きっぷり。妙本寺の他にも、長谷の光則寺や扇ガ谷の海蔵寺に海棠の銘木があります。桜の見頃が過ぎても、海棠の鮮やかなピンク、ヤマブキの黄色、清々しくシャガも咲き始め、藤も花芽を出し始めました。
これから紫陽花の季節まで、鎌倉の花の季節が続きます!