妙本寺の桜が満開となりました!
ゆったりとした境内を吹き抜ける風に、花びらが舞い、息をのむ美しさ
木漏れ日の美しい参道を歩いて石段を上がると、昼下がりの明るい日差しの満ちた境内に視界がぱっと開けます。そして満開の桜! 大きな屋根の祖師堂の前には、桜より濃い花色の海棠も咲き始めています。
たくさんの桜の木があるわけではないのですが、どの木も大きくて枝振りがよく、勢いのある桜です。花のつきがとっても豊か、枝先までみっちり&ふんわりと咲いています。木の下から見上げると空の青さが見えなくなるほど!
ここ数年、鎌倉に強烈な台風が続けてくる事があって、大きな木は枝が折れてしまったり、危険回避のために伸びた枝が刈り込まれたりして、のびのびと大きく枝をのばす桜は、鎌倉では実際のところ少くなっています……。
妙本寺は海側を山に守られているので、台風の被害も少なかったのでしょう。桜も海棠もしっかりのびのびと枝を伸ばしています。
鎌倉駅から近いわりには、いつも静かな雰囲気の妙本寺ですが、桜を目当てに多くの人が訪れていました。
人は多いのですが、混雑した感じはありません。
ときおり、谷戸の風に乗って花吹雪が吹き抜けると、歓声があがっていました。
今週末ぐらいには、もっともっとボリューム感のある花吹雪が見られそう!
桜を追いかけるように海棠が咲き、裏山に続く小道にはシャガが咲き始めます。
桜の開花と同時に、鎌倉中が一気に春の景色になりました。目線の高いところには、木蓮やハナミズキなど木の花が咲き、足元にはタンポポやハナニラなどの草花が咲き……どこか特別な名所でなくとも、道を歩いているだけで花の楽しみがいっぱい。
海棠、ヤマブキ、藤、ツツジが咲いて、やがて紫陽花へ……鎌倉の長い花の季節がスタートしました!!