日曜日、しとしと雨の妙本寺、紫陽花にぴったりのお天気でした……が、まだ咲いてなかった!
梅雨入りのニュースがあったと思ったら、土曜日はもの凄い豪雨。鎌倉市内には真夜中に「ガケ崩れ警戒情報」が出るほどでした! 明けた日曜日は、朝から梅雨らしい細かな雨が降っていたので、紫陽花の咲く所としては、ちょっと穴場的な大町の妙本寺に行ってみました。
……なんですが、紫陽花はまだまだ青いつぼみ…参道や二天門のあたりに、かなり紫陽花があるはずなのに「あれ? なくなっちゃったの??」って思うほど咲いてません。
紫陽花はしっかり葉を茂らせていましたよ! 近づいてよくよく見ればつぼみがいっぱい!! この花が咲いて、紫陽花らしい色がしっかり入ってくるには、あと2週間ぐらいはかかるのかなー?
7月の上旬ぐらいまで、楽しめそうな感じです。
境内は雨に煙る新緑が美しく、モミジの明るい緑、杉の濃い緑が重なって、山寺の趣。植物の湿った匂いに満ちていました。
妙本寺は、春の桜や海棠の名所として知られていますが、桜満開の時期に訪れても祖師堂の前は広々として混雑した感じがない場所なのです。
この時期、紫陽花の名所といわれるところは、花の素晴らしさは間違いなしなんですが、混雑もすること間違いなし。でもここは、“静かな雨” を楽しませてくれる場所です。梅雨空の日、傘をさして参道を歩くと、この時期ならではの風情が感じられます。
祖師堂に上って、回廊で雨宿りしながら一休みしてみてください。
軒から滴る雨音にまじって、藪の中でウグイスが鳴いているのが聞こえてきます。
妙本寺の参道に、人力車が次々とやってきて記念写真を撮っていました。人力車の車夫の皆さんは、鎌倉らしい場所をよく御存じなので、この場所が「鎌倉らしい風景」なのがお墨付きってことですよ!
6月に入って、鎌倉中が混み合ってきました。
紫陽花の季節の鎌倉は、何とも言えない静かな活気むんむん。傘をさしての散策はなにかと不便だけど、どうせなら雨が降る日に出かけたくなります。石段や硬い土の地面など、雨降ってるとかなり滑ります、ご注意!