2017年、関東地方の梅雨入りは、ほぼ平年並みの6月7日
今年は、紫陽花の開花が全体的に遅めです。5月後半から咲き始めたヤマアジサイの見頃がまだ続いています。大振りの花をつける西洋アジサイは、やっと咲き始めといった感じです。
梅雨入りのニュースがあった翌日、雨が降ったり止んだりの絶好の紫陽花日和となりました!
まだ早いなぁと思いながらも、雨に誘われて北鎌倉を巡りました。
明月院
深い明月院ブルーが楽しめるのは、6月中旬から
明月院の境内を彩る紫陽花は、「姫あじさい」と呼ばれる小ぶりな青い花を咲かせる品種に、ほぼ統一されています。咲き始めはクリーム色っぽくて、だんだんと淡い水色が入っていき、やがて濃く深い “明月院ブルー” と呼ばれる独特の色合いを見せてくれます。
この日は、紫陽花の花々はまだ浅い青色でしたが、咲き始めの初々しい花弁に雨粒がついて綺麗でした。姫あじさいは、葉っぱも小ぶりで淡い緑色。雨に濡れて新鮮な色あいです。本堂に向かう鎌倉石の階段は、上方から枝垂れ桜の深緑が覆い被さります。
緑の中に、浮かぶように薄青の紫陽花の花房。咲きたての色薄い花が、緑の中にたくさん埋もれていました。
“明月院ブルー” の深い青が見られるころに、もう一度来たいなと思います
本堂後庭園のハナショウブが見頃を迎えていました。南東に向かって開けた谷戸は、雨の日でも光が入って明るく、小鳥のさえずりが響き、爽やかな風が抜けていきます。
鬱蒼と樹木の生い茂る散策路を抜けて、本堂脇のほの暗い通路から後庭園に入ると、目の前がぱっと開けます。大輪のハナショウブも、やはり雨の日が似合います。
6月中は、北鎌倉駅で電車を降りる人々のほとんどが、明月院に向かいます。平日でも、午前10時ぐらいには、境内かなりの混雑となります。週末は午前中から入山待ちの列ができるほど
混み合いますが、花の美しさには必ず満足できると思います。
東慶寺
初夏の花々、7月初めまで次々と咲きます。
手入れのゆき届いた境内には、初夏の花々が咲き競います。ヤマアジサイは色濃く鮮やかに見頃を迎え、園芸種の紫陽花も咲き始めていました。
東慶寺の紫陽花はたくさんあるわけではないのですが、菖蒲田の脇や形良い梅の古木の下にバランスよく配置され、どこを切り取っても良い景色
境内奥の大きな岩壁一面に、イワタバコが咲いています。岩壁に近づいて見上げると、紫色の星形の花々が、いっせいにこちらを向いたよう
イワタバコはまだつぼみもたくさんあって、次々と咲くので6月後半まで楽しめそうです。
建長寺
広い境内、花を探してゆったり散策。
建長寺は鎌倉五山第一位の格式をもつお寺。広々とした境内に歴史を感じるお堂が並び、その傍らに紫陽花が咲きます。
ここの紫陽花も、まだまだ色浅く見頃は6月中旬以降となりそうです。本堂前のビャクシンの巨木の下に咲く紫陽花、境内奥の半蔵坊に向かう参道に咲く紫陽花、そして、深い谷戸の奥にある回春院の池の辺りに咲く紫陽花。紫陽花シーズンの混雑しがちな北鎌倉でも、ここ建長寺の境内はゆったりと散策して花が楽しめるところです。
亀ヶ谷坂
紫陽花が彩る古の道。
亀ヶ谷坂切通は、鎌倉七口の一つに数えられる古い道筋。北鎌倉から、鎌倉駅西口方面、扇ガ谷に抜ける道です。
北鎌倉側からの登り口付近に、紫陽花がせり出すように豪華に咲きます。ちょっと開花が遅れているので、まだヤマアジサイがメインになっていますが、これから6月後半にかけて、水色、紫、ピンク色の紫陽花がどっさり咲きますよ!
梅雨入りのニュースがあってから2日間ほどは、曇りと雨の紫陽花シーズンらしいお天気だったのに、その後は、すっかり初夏らしいに晴天続き
先週末は、日差し眩しい快晴で、風も爽やかだったりして……鎌倉散策にちょうどいい気候と言えるんですが…咲き始めた紫陽花にとっては、お天気良すぎて恨めしい
自分勝手は承知ですが、紫陽花が咲いたら雨が降ってほしいです ザーザー降りじゃなくて、しとしとじっとりした雨模様が希望です
今年は、桜が咲くのも遅かったけれど、紫陽花の開花も遅めです。お天気も梅雨らしくなって、花が色濃くなるのは、来週からって感じでしょうか?