12月に入ると、いよいよ鎌倉の紅葉が見ごろを迎えます
長谷寺は、鎌倉の見どころの中でも、ひときわ華やかな紅葉狩りが楽しめるところ。海に近い明るく開放的な境内に、秋の色彩が踊ります。
紅の濃淡、金色の木洩れ陽
境内に入るとまず、池を囲む楓の赤が目に飛び込んできます。
長谷寺の境内は、山腹の地形を生かした回遊式庭園として整えられています。かなり気分が盛り上がるけど、ここでは急がず、ゆったり彩りの中を歩きましょう。
観音堂へ向かう参道は、楓の梢枝がつくるトンネルです。陽射しが色づいた葉をすかして、石畳を黄金色に照らします。
▲色付く紅葉を見上げながら観音堂へと向かいます。
▲観音堂からの帰り道は、紅葉を見下ろすような贅沢な景色に。観音様に参拝した後は、眺望散策路を歩いてみることをお勧めします。少しきつい登り階段もありますが、景色を眺めつつ、ゆっくり進んでいきます。
大きな楓の枝が間近に見えたり、小鳥やリスの鳴き声が聞こえてきたり、頂上あたりからは木々の間から由比ヶ浜を望むこともできます。
▲散策路から経堂の屋根を望む。
▲経堂の軒先から見上げる。
▲紅葉の中に鯉が浮かんでいるように見えちゃう…。階段の参道は、行きと帰りでは異なった風景を見せてくれます。
陽射しの入り方で紅葉の色合いもちがって見え、ひと回りして堪能したと思っても、きっともうひと回りしたくなるでしょう！
宵闇に浮かぶ紅葉、燃え立つような鮮やかさ
日没後、いよいよ境内がライトアップされます。昼間の活気のある雰囲気から一転、光に浮かぶ木々の彩りは、ミステリアスなムードに変化します。
▲日没時刻、見晴台から由比ヶ浜の夕景。
▲観音堂もちょっぴりミステリアスな雰囲気に。闇が濃くなるにつれて、ライトアップされた楓の木々が輝きを増していきます。池の水面に映り込んだ木々の姿は、実物と虚像の区別がつかなくなるような鮮やかさ
しんしんと空気が冷えてくるに従って、紅葉の色彩も澄んでくるように感じます。
樹形の立派な大きな木が多く、ライトアップで影となって浮かび上がる幹や大枝の姿も美しい。今は葉を落としている梅の古木も、独特の風情ある樹形をくっきりと見せて、紅葉を引き立てていました。
▲昼間の散策路からの景色は、鮮やかで爽やか。
▲夜になると、妖しさも感じる趣に変化。
▲輝いていました！
▲水中に、もうひとつの紅葉の世界が広がっています。今年（2021年）の長谷寺『紅葉ライトアップ』は12月12日（日）まで。
ライトアップ期間中は、18：30閉門、19：00閉山となっています。
鎌倉といえども、日が落ちると冷え込みます
防寒対策しっかりして、暗闇と紅葉の輝きをたっぷりお楽しみください！
恒例の長谷寺『紅葉ライトアップ』は、鎌倉の秋、いちばんのお楽しみ
世の中はクリスマスソングの聞こえる時期ですが、鎌倉では紅葉の見頃はまだまだ続くんです
長谷寺の『紅葉ライトアップ』は、年々、ライトアップの方法や趣向に洗練が重ねられ、ここならではの風景が生み出されています。特に今年は、大きな台風などの被害もなく樹木の葉がよく茂っていたこともあり、美しさひときわ
新型コロナ禍はまだ安心しきれない状況が続き、なかなか出かけられない人も多いことと思います。『YouTube 公式チャンネル 鎌倉 長谷寺』では、長谷寺の行事や季節の風景を動画配信中
▲◯囲みは、UFOとかじゃなくて、ドローン！ 今回の取材撮影をさせて頂いた日も、閉門後にお寺の職員の方が、ドローンを飛ばして新コンテンツ用の動画撮影のロケハンをしていました
今年の紅葉の美しい映像が、もうすぐアップされるかもしれませんよ
★YouTube 公式チャンネル 鎌倉 長谷寺
※長谷寺境内でドローンを飛ばしている職員の方は、ドローン操縦の訓練を受け、国の法律、自治体の条例等を守っています。