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静けさを楽しむ古木の梅[光則寺]

神社と寺|2016年2月19日

長谷の光則寺には、趣のある古木の梅がたくさんあります。

鎌倉 光則寺の梅

こじんまりとした境内ですが、手入れの行き届いたお庭で「花の寺」として知られています。このお庭の中でいちばん有名なのは、樹齢200年を超える海棠ですが、その海棠や参道の桜が咲く前に、春爛漫の先駆けとして、古木の梅が静かに咲きます。

 

鎌倉 光則寺の梅
白梅が良く咲いていました。まわりにはほんのりと甘い香りがしていました。

山門を入ると、右手にある白梅がほぼ満開になっていました。満開に咲いている木は2本ぐらいなのですが、横に大きく枝を張り出していてボリュームたっぷり。幹が白っぽく見えるのは、苔がついているからです。

鎌倉 光則寺のメジロ

数羽のメジロが、ちーちーと鳴きながら枝から枝へと飛び回っていました。枝にぶら下がるような体勢で、梅の花の蜜を吸っています。

しばらく、メジロが蜜をついばむ様子を眺めていたんですが、かなり近くの枝までやって来て、こちらのことなど、まるで気にしてない様子〜

 

鎌倉 光則寺の梅
鮮やかなピンク色。風は冷たくても、ほんのり暖かさを感じます。
鎌倉 光則寺の梅
紅色と白の花が重なり合って、春らしい景色を作っていました。

鎌倉 光則寺の梅
古木はおおむね開花が遅め。

光則寺の境内には、いろんな種類の梅があります。紅、白、薄紅、それから薄紅から白の花がグラデーションになって咲く「おもいのまま」(かなり遅咲き)という品種も植えられています。

 

梅は種類によって、木によって、だいぶ開花時期がずれるので、境内満開…にはならないのですが、見どころが移り変わって長い間楽しめますよー。

暖い日と寒い日が繰り返されて、見頃を予測するのが難しいのですが、これから3月上旬頃までは、いつ行っても、いずれかの梅が楽しめます。梅の季節の後半には、ウグイスの声も聞こえてくるようになると思います。

鎌倉 光則寺の梅
古い木は花の数は少なめですが、枝ぶりや幹の形がおもしろく、貫禄があります。

小さなお寺ですが、境内に池もあります。

池端のベンチに座って眺めると、対岸にも大きな白梅と椿が咲いていました。

 

光則寺はもともとお庭の手入れの行き届いたところですが、ここ最近、境内の散策路が整備され、休憩できるイスやベンチが整えられました。スタスタ歩くとすぐに見終わっちゃう感じの小さなお寺ですが、腰掛けてみるとなんとも落ち着いた雰囲気で、ゆったりできちゃいます。

 

鎌倉 光則寺、大橋太郎通貞土籠の碑
階段を上ると、由比ヶ浜を望む高台の広場があります。

裏山の中腹にある「日朗上人の土牢」は良く知られていますが、境内にはもうひとつ土牢が……本堂左手の小道を入ると、「大橋太郎通貞土籠 この上↑」と刻まれた石碑があります。

こちらの土牢は、ずっと公開されていなかったのですが、上に向かう階段が整えられ、行けるようになってました。

階段を上がるとちょっとした高台の広場みたいになっていて、土牢はさらに上。この先はかなりの坂道というより、急斜面…というよりガケをのぼっていく感じ……地面に手をかけて、よじ登ることになります。

「大橋太郎通貞土籠」のある場所は、かなりの高台で由比ヶ浜が見渡せます。眺望はなかなかなんですが、とにかく急斜面を登らなければならないので、手や膝が泥だらけになっちゃいますよ、たぶん。無理して登っていくと、帰りはお尻を斜面につけながら降りてくることになります。

 

鎌倉 光則寺、大橋太郎通貞土籠からの眺望
大橋太郎通貞土籠の前から、由比ヶ浜を望む。

“ふつーの鎌倉散策レベル” の服装だったら、階段を上がった広場のところからの景色をお楽しみください

 

大橋太郎通貞は、九州地方で勢力を持っていた平家方の武士で、平家滅亡のあと、源頼朝に捕らえられ “由比ヶ浜の土牢” と呼ばれるところに12年間も幽閉されていたそうです。

光則寺

鎌倉市長谷 3-9-7
江ノ電 長谷駅より徒歩約6分

拝観料 100円

最寄り駅からのアクセス(行き方)

現在地からのアクセス(行き方)※ルート探索にはGoogle Mapを使用しています。「現在地からのアクセス」は位置情報をGoogle Mapに送信する必要があります。

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