美鈴の六月のお菓子は「青梅」。
形も大きさも、木からもいできた梅の実のそのまま!
ころんとかわいくて、箱の中にお行儀よく並んでる様子は、淡い緑の色彩と相まって梅雨時のうっとうしさを遠ざけます。
この青梅の色をした生地には、5年前に漬け込んだ自家製の梅干しを、梅びしお(梅干しの肉を煮て裏ごしし、砂糖を加えて練りあげたもの)にして練り込んであるのだそうです。
食べると、まわりにまぶされた白糖のジャリっとした食感、餡の柔らかさ…小さいけど、味わいどころ満載です。
ほんのりだけど酸味があってきりっと爽やか、塩味が効いてるところがすてき……これが、まさに塩梅(あんばい)ですね!
青梅の色をした生地の中には、小豆餡が包まれていて、しょっぱさ、すっぱさ、甘さがほんとにいい塩梅で味わえちゃいます。
甘いお菓子なのに、主役になってるのは酸味と塩気なんですよ。初々しい青梅の実の形で、見た目はなんとも可愛らしいけれど、中身は渋くて熟達したワザ者って感じです。
じめじめの梅雨はイヤだけど、このお菓子のこの味を、この季節に味わえてよかったー!
お菓子の「青梅」を買って帰る道すがら、梅の木に立派な青梅がなってるのを見つけましたよ! ああ、もうこんなだから、梅雨入りしたのも仕方ない……。
紫陽花の花も、所々で見かけるようになりました。本格的なシーズンまでもう数日でしょうかね。
花の名所は混んでいても、やっぱり鎌倉の紫陽花はきれいです。ここ数年で、新しく紫陽花の花を育て始めたところもあるので、新しい名所を探してみたいなと思っています。