美鈴の八月のお菓子は「吹雪」。
焼き色のついた真ん丸なお饅頭、白い砂糖がまぶされて、なるほど、吹雪で雪が吹き付けられた景色ですね。砂糖のちょっときらきらした感じの白さが新鮮に見えます。
鎌倉の冬に1、2回降る雪は、水分の多いボタ雪だけど、このお菓子の雪は北国のパウダースノー。ちらちら、ふわふわ降る雪じゃないぞ…あー、ほんとに吹雪だ!
陽射しギラギラの8月の鎌倉生まれ、けれんみのない真ん丸の形、焼き色そのままのこげ茶に砂糖の白、ちょっと野暮ったいような姿で、「吹雪」と名乗るこのお菓子はかなりの洒落者です。
まぶされた砂糖が落ちないように、口の中に放り込むとストレートな砂糖の甘さのすぐ後に、ほんのり醤油の香りがするんです。小豆漉し餡を包む皮に醤油の風味がついていて、何とも言えない…そう、スカッと粋な味! たぶん、これってすごく関東風の味だと思います。
手でつまんで、パクッと一口で食べちゃえ!
真夏の「吹雪」は、ちょっといたずらっぽい気分になっちゃうお菓子なんですよ。
「暑いですね!」が挨拶になっちゃう今日この頃です。
真夏らしさを満喫したいところなのですが、なんとなーくタイミングを逃してしまって海水浴できないー。せめて陽が落ちてから、夜の海の家を覗いてみようかなーと思ってると、ざーっと夕立が来たりして……。
お菓子ばっかり食べちゃって、夏痩せもできない…反省…水着出して、海に行こう…行かなきゃ!