甘味処 無心庵は、鎌倉でいちばん鎌倉らしいロケーションの甘味屋さんです!
▲江ノ電はスピード遅めの電車ですが、いくらゆっくり走るといっても、コレだけ近くで通り過ぎるとちょっとドキドキ。江ノ電・鎌倉駅から1つ目の和田塚駅のホームのすぐ近く(…というか斜め向かい)、一軒家のお店です。両開きの立派な門のその前を、江の電がギリギリ感いっぱいに通ります。
江ノ電に乗っていて、車窓から無心庵を見て「あのお店、どうやっていくんだろう?」って不思議に思った人もいると思います。
和田塚の駅を降りたら、電車が来ない事を確かめて、線路を渡って入店します。お店の裏手側、由比ガ浜通りから来る道もありますが、その道も「ここ入っていいのかな?」と不安になるような細い路地なんです。
お店は、広い玄関の古民家です。靴を脱いでお座敷に上がります。
豆かんやあんみつが評判のお店ですが、とても寒い日だったので冬の限定メニュー・あんころ餅を注文!
▲あんころ餅(850円)冬だけ登場の熱々メニューです!熱いお湯につかったお餅と、あんこが別々に出て来てきましたー
自分でお餅にあんこをからませて食べるんですよ。釜揚げお餅って感じ! 楽しい!!
あんこはねっとりとなめらかな漉し餡です。お餅もあんも熱々〜。
あんの上に、きゃらぶきが盛ってあるのですが、これがあんに混ざってお餅に絡むと、絶妙な甘さ×塩っぱさ加減なんです。
お餅が保温されているので、最後まで、熱くてよく伸びるあんころ餅が楽しめるのがすてき。
窓際に座ると、お庭が見えます。季節の花がいつも何かしら咲いているお庭です、この日は、椿がぽつぽつ咲き、縁側に置かれた梅の小鉢も薄紅の花をつけていました。
そして、竹垣の向こうをガタゴトと江ノ電が通っていきます。
▲乗ってる人のお顔が見えちゃう!昼間の江ノ電は、ほぼ12分間隔の運行なので、座って甘味を楽しんでいる間に上下合わせて3〜4回ぐらいは電車が通り過ぎるのを見物できます。
和田塚駅に出入りする間際なので、もともとゆっくりな江ノ電が、さらに、ゆ〜っくり〜と通りすぎて、のんびり感があふれます。
こじんまりした古民家、草花の庭、甘味、江ノ電…と、鎌倉らしさてんこ盛り。
鎌倉に住んでいる人でも、無心庵にくると「あぁ、鎌倉っぽいなぁ」と感じてしまう雰囲気満点の甘味屋さんです。
平日はのんびりした雰囲気なんですが、休日は順番待ちになってることもあるようです。
まだまだ寒いですが、荏柄天神や浄妙寺では梅が咲き始めたと聞きました。
近所の個人宅のお庭でも梅が咲き始め、晴れた日にはメジロがかわいく飛び回る姿が見られます。
ウグイスの声はまだかな?