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喧騒から逃れて咲くヤマアジサイ[光則寺]

神社と寺|2019年6月1日

長谷の光則寺は、いつ訪れても谷戸の静けさが感じられるところ。四季を通じて、様々な花が咲く “花の寺” です。

5月の下旬になると境内の梅の木々に若葉がふき、その木陰に可憐な花を咲かせるヤマアジサイの鉢が並べられます。

鎌倉 光則寺のアジサイ
「紅」という品種のヤマアジサイ。咲き始めは淡いピンクで、だんだんと色を増し、やがて濃い紅色になります。

鎌倉ならではの強い陽射しが作り出す濃い影と、きらきらの木洩れ陽 

光則寺は小さなお寺なんですが、境内に石畳の小道が整えられています。両脇にヤマアジサイが咲く道は、緑深い木陰の道です。

鎌倉 光則寺のアジサイ
木陰の道で、迎えてくれるように咲いていました。
鎌倉 光則寺のアジサイ
眩しい光に、色が冴えます。

鎌倉 光則寺のアジサイ
木洩れ陽が美しい。
鎌倉 光則寺のアジサイ
可憐だけど、野趣あふれる咲き方。

ヤマアジサイは、品種によって咲き方も色もさまざま。

株ごとに品種名がわかるようにタグががつけられています。「白雪姫」「藍姫」といった、可愛らしい名前や、「伊予 ◯◯◯」「エゾ ◯◯◯」みたいに出身地がわかるような名前がいくつもあったりして、チェックしながらうろうろすると楽しい

鎌倉 光則寺のアジサイ
晴れた日でも、ヤマアジサイの美しさが堪能できます。

梅雨入り前の晴天の日。気温も上がって、ほとんど真夏のようでしたが、日陰に吹く風はとても爽やかでした。

曇り空や雨降りの日の方が、ヤマアジサイの繊細な花に似合うのかもしれないけど、光則寺なら晴天の日でも花の魅力が失われません。

鎌倉 光則寺
山門前の枝垂れ桜が、いきいきとした葉桜に。
鎌倉 光則寺の新緑
谷戸の木々が境内をかこんでいます。

長谷のバス通りが大混雑しているときでも、ここはたいてい落ち着いた雰囲気。光則寺は谷戸の奥で、たっぷりの緑に包まれています。

 

ヤマアジサイの見頃は、鞠型に咲く(長谷寺の紫陽花のような)紫陽花よりちょっと早くて6月上旬ぐらいまでです。梅雨入り前のヤマアジサイ、おすすめです

この季節、社寺の境内に入るとウグイスの声が響いてきます。長谷や二階堂、北鎌倉あたりのウグイスは、とてもレベル高くて見事な唄声を聞かせてくれます……なんですが、材木座の住宅地に、とてもとても下手くそ個性的な唄声のウグイスがいて、「ひょ〜へ、へひょ〜ひょ、ひょひっ」と啼くんです。

鎌倉 材木座のウグイス

もしかして、ウグイスのマネをしている他の鳥? とも思っていたんですが、ついにその姿を見ちゃいました。なんと電線(※)に止まって、元気よく唄いまくっているんです。5月中はほぼ毎日、同じ場所に来て鳴いていました。

唄っている姿が、とっても楽しげで自信満々なので、うれしくなった きっと、あの個性的な歌で、ウグイス界(材木座限定)で、モテモテなのかも

※ウグイスは、警戒心が強くてふつうは藪の中に隠れて鳴くそうです。

光則寺

鎌倉市長谷 3-9-7
江ノ電 長谷駅より徒歩約6分

拝観料 100円

最寄り駅からのアクセス(行き方)

現在地からのアクセス(行き方)※ルート探索にはGoogle Mapを使用しています。「現在地からのアクセス」は位置情報をGoogle Mapに送信する必要があります。

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