2017年、鎌倉の桜の開花はとてもゆっくり。
ソメイヨシノに先駆けて、長谷の光則寺では枝垂れ桜が満開となりました
可愛らしい山門におおい被さるように枝を広げる枝垂れ桜。逞しさを感じさせるダイナミックな枝ぶりに、繊細な花がふわりと咲きます
ここ数年、台風が運んでくる潮水の影響があったのか、花の数が少なくなってきたように感じていたのですが、今年はすっかり木の勢いが回復したようです。
光則寺の門前の参道には、ソメイヨシノがずらりと並んでいます。ようやく三分咲きほどになったソメイヨシノたちを引き連れるかのように、枝垂れ桜が堂々と咲いていました
境内では、海棠が濃いピンク色のつぼみをまるまると膨らませて、枝先ではいくつか花開いていました。今年の海棠の見頃は、門前のソメイヨシノと重なりそう。とってもゴージャスな春になりますね
谷戸を囲む山の中で、ヤマザクラが咲くと、風にのった花びらが境内に落ちてきますよ〜。
ミツマタやスミレなど、春らしさいっぱいの花々も次々に咲き、
光則寺の境内は、谷戸の奥の花の園そのものの風情でした。
4月2日の日曜日、光則寺の参道で、『さくら縁日』が開かれました。
長谷や由比ガ浜の飲食店など、ご近所さんのお店が露店を出していました。焼き鳥屋さん、和食やイタリアン、タイ料理、お寿司屋さん…いろんな種類のお弁当や、スイーツもいろいろ もちろん、ビールや日本酒もあって、お花見メニュー全開!
テーブル席やシートを敷いたお花見席も用意されていて、花の満開はまだだけど、満腹で満足なお花見ができました
山の中から聞こえて来るウグイスの声にまじって、ジュッジュッ、ジュッという元気な鳴き声……見上げたら、ツバメ!!
カップルが2組、みんなで4羽のツバメが頭上をスイスイ飛び回っていました。寒い日が続いていたけれど、この日は温かな晴天で、ツバメさんたちも嬉しそう。巣作りの場所を物色中で大忙しなのかもしれませんが、とっても楽しそうな飛び回りっぷりに、見ているだけで心うきうき
春になったことを、しみじみと実感しました。