浄智寺のタチヒガンは、鎌倉市の天然記念物。神奈川の銘木100選にも選ばれています
毎年、ソメイヨシノより少し早く見頃を迎えます。今年は3月の最後の週にほぼ満開になっていました。
▲入山受付所の後ろに、高々とそびえるタチヒガン。タチヒガンという呼び名のとおり、すっくと立った樹形が清々しい。
推定樹齢120年と言われていますが、鎌倉市の天然記念物に指定されたのが昭和四十七年(1972)なので、もう推定樹齢160年以上ですよね。
タチヒガンは、エドヒガンの別名だそうで、エドヒガンは樹齢1000年以上のものが日本各地にあります。浄智寺のタチヒガンは、推定樹齢160年以上だから、古い木ではあるけれどまだまだ青年期なんじゃないでしょうか? 空に向かって伸びていく凛とした生命力が感じられます。
▲茅葺の客殿の屋根越しに薄紅の枝が見えます。
▲木の真下から見上げるとパワフルな咲きっぷり。
▲花は清楚でかわいらしいのです。
▲近くで見ると、ほぼ白く見えます。樹高約20mと大きな木ですが、咲く花は小ぶりで清楚な雰囲気。
木の下の方にも、たっぷり花がついた枝が伸びていて、見応えがあり
近くでみると、ほとんど白い花なのですが、離れて木全体を見ると薄紅色に見えるんですね。
▲境内を見下ろすような満開のタチヒガン。浄智寺の境内を散策していると、背の高いタチヒガンをいろんなところから見ることができます。茅葺の客殿の屋根越し見えたり、仏殿の裏手から眺めたり。どこから見えるかな〜と、タチヒガンの薄紅色を探しながらうろうろ、ぐるぐる歩き回りました。
▲少し遅咲きの枝垂れ桜は五分咲きぐらいでした。
▲仏殿裏手のお庭からも、薄紅の花が見えます。
▲鎌倉石の参道階段を上ってくると春景色が出現。
山門脇には、とても立派な枝ぶりの枝垂れ桜もあって、こちらはタチヒガンにやや遅れて咲き始めます。この枝垂れ桜は、とても豪華な咲きっぷりで、二階建ての鐘楼や回廊の屋根との組み合わせで雅な景色を作ります。
▲山門脇の枝垂れ桜。黄色の花はヒュウガミズキ。
▲回廊の屋根に枝垂れた枝がかかります。
▲境内をゆっくり見て回ると、ここかしこに見事な桜景色がみつかります。
境内を囲む山の中には満開のヤマザクラがあって、ときおり風に乗って花びらがひらり
ソメイヨシノとは一味違った、古風な桜のお花見でした。
浄智寺の脇から山の中に向かう道は、葛原岡ハイキングコースに続きます。この日は、ソメイヨシノ満開の葛原岡神社にこのコースで向かいました。歩いて20分ほどで、源氏山の上にある葛原岡神社に到着します。ガイドブックなどでは 時々 “ミニハイキングコース” と紹介され、葛原岡神社までの距離は1Kmぐらいなので、お手軽な感じがしますが、あなどってはいけません。
▲真下には、海蔵寺の建物が見えます。短いですが、山道です。天柱峰(標高97m、鎌倉的には高山!)をまるまる山越えします。木の根を足がかりに上ったり、岩肌まるだしの急勾配もあったりするんです。
このハイキングコースは、海蔵寺がある扇ヶ谷の峰を歩きます。途中、海蔵寺の真裏あたりで視界が開けて、谷戸が見渡せます。鎌倉石の崖が切り立つダイナミックな見晴らしですよ。