鎌倉に、紅葉の季節がやってきました!
谷戸の奥に届く陽射しに、色づいた葉が輝きます。
東慶寺
境内が色づき始めています。
谷戸の奥に広がる東慶寺、良く手入れされたお庭には、秋の草花が可憐な姿を見せています。
本堂にお参りして奥に進むと、松ヶ岡宝蔵の後ろに大きな銀杏の木。幹はすっくと空に伸び、葉は黄金色になり始めていました。
さらに境内奥には、大きな楓がたくさんあって差し込む木洩れ陽が輝きます。まだ青葉の多い中に、黄色から赤の色変わりを見せている枝があちこち見つかりました。これから12月の中頃まで、色濃くなっていく様子が楽しめそうです。
浄智寺
山奥の古刹を訪れたかのような風情溢れる鎌倉石の参道。北鎌倉駅から歩いて10分足らず、バス通りから数十メートル入っただけで、がらりと空気が入れ替わります。
浄智寺の周囲は森と岩肌に囲まれていて、境内の小道をぐるりと回遊できるようになっています。
紅葉する樹木がたくさんあるところではないのですが、時間があったら2周か3周ぐらいしてみてください。思いがけないところに、美しい秋の景色が見つかります。
明月院
明月院、入り口近くの楓がやさしい色合いになっていました。茶房・月笑軒のあたりは、かなり彩りが鮮やかになっていて、このあたりだけはそろそろ見頃といった感じです。
本堂に向かう境内の小道は、梅雨時に鮮やかな花をつけた紫陽花が枯れ葉色になって秋景色。まわりの山の斜面に色づいた木々がちらほらと見えはじめていました。
12月1日から15日までの予定で、本堂後庭園が公開されます。やはり、ここの見頃は12月に入ってから! また来てみようと思います。
円覚寺
北鎌倉駅に降り立ったときから、円覚寺門前の紅葉が鮮やかに目に飛び込んできます。
この季節、円覚寺には朝早くから多くの人が訪れます。境内には楓の木々がたくさんあって、池や塔頭の門前を彩っています。
線路に面した総門へと向かう石段のところの楓は、毎年かなり色づきが早くて11月の始めからほんのり赤みがさしていました。ここ1週間ほどの間に、どんどん色が鮮やかに濃くなってきました。
大方丈裏手の庭園や妙香池の周りの木々も、これから急ピッチで彩りを増していきます!
鎌倉の紅葉は、山がまるまる真っ赤に染まるとか、そういうダイナミックさはないけれど、歩いていると “絵になる” 景色がどんどん見つかります。
昨年はなかなか気温が下がらなくて、12月中頃まで紅葉しないで青葉のまま枯れ落ちてしまう楓もありました。今年は朝晩、それなりにきちんと冷え込んでいるので紅葉も着々と進んでいるように見えます。
それと、9月、10月と雨がちの天候が続いたためか、苔など地衣類がよく育っていると思います。秋になって乾燥し始めると、苔の緑が白っぽくなってしまうのですが、今年はしっかり濃い緑を保っているところが多くて、色づいた紅葉の葉をしっかり引き立ててくれています。
長谷寺では、今年も恒例の紅葉ライトアップ(夜間特別拝観)が行われます。
日時:11月26日(土)~12月11日(日)
時間:日没~平日 18:00閉門 18:30閉山
土日 18:30閉門 19:00閉山