9月に入って、蒸し暑い日々が続いています。
北鎌倉を歩いてみたら、長谷や由比ヶ浜方面よりちょっぴり秋の気配が濃いめに感じました。気のせいかもしれないけれど……
鎌倉街道からそれて、浄智寺の参道に入ると静かな山寺の風情。山門の前では萩が茂り、ススキが穂を出していました。
ススキの穂は、まだ若々しくつやつや。萩の花は、葉っぱの中にぽつりぽつりと咲き始め。秋の景色が出来上がっていく途中といった感じです。
本堂に参拝して、裏手に回り込むと庫裏の庭にハナトラノオがみごとに咲いていました。優しい紫がかったピンクの花が、ふんわりたっぷり
うんざりするような残暑が続き、心身ともにヘトヘトなここ数日だったのですが、秋の花々が咲く野趣あふれる庭の佇まいを目にして、気分すっきり
残暑の象徴のように聞こえていたセミの声も、気がつけば多くがツクツクボウシの声。晩夏から、初秋にかわっていく花の少ない時期ですが、北鎌倉の古刹で贅沢なひと時をすごしました。
鎌倉あちこちで、ハギが咲き始めました。見頃になるのは9月中旬と思いますが、蒸し暑い日に秋の花を見つけるとほっとしちゃいます。
なかなか秋らしいスカッとしたお天気にならなくてもどかしいですが、草木も虫たちも着々と季節変わりしています。夕暮れになると、虫の声も高くはっきりと聞こえるようになりました。