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晩夏の宵、長谷のそぞろ歩き[長谷の灯かり]

SITE見聞|2016年8月25日

※長谷の灯かり 2020年は開催の予定が発表されていません。

 

長谷の灯かり 2016

その1(鎌倉大仏・長谷寺・光則寺)

 その2(御霊神社)

 その3(鎌倉文学館・甘縄神明宮・収玄寺・極楽寺)

 

「長谷の灯かり」は、黄昏れがゆっくりと闇に変わっていく、夏の宵を楽しむイベントです。

2回目を迎えた今年はぐんとスケールアップして、長谷・極楽寺に散らばる8カ所が夜間一斉にライトアップされています。

※昨年は長谷寺のみの開催でした→提灯もってぶらっと境内をお散歩[長谷寺]

 

鎌倉大仏 高徳院

「長谷の灯かり」鎌倉大仏
金色の大仏さま。肉眼で見るより写真に撮るとゴールドが増量されます。スマホのカメラでも、かなり金色になりますよー。

夕闇迫る谷戸の森を背に、黄金色に浮かび上がる大仏さま! 

いつもは、緑青(ろくしょう)の柔らかな薄緑色のお姿を見せている大仏さまですが、金色に輝くようにライトアップされています。

鎌倉の大仏さまは、残されている記録が少なく、作られた時期や経緯は謎に包まれていますが、鎌倉時代、13世紀半ばに作られたときには、全身が金色に輝いていたそうです!

鎌倉時代にこの場所で、いにしえの人たちが拝んだ大仏さまは、こんなお姿だったのでしょうか?

薄暮に浮かび上がる大仏さまは、重量感にあふれ、いつもより大きく見えました。

「長谷の灯かり」鎌倉大仏
ゆらゆら揺れるろうそく(型のライト)に導かれてお参りします。
「長谷の灯かり」鎌倉大仏
大仏さまの周囲から、空に伸びる光の柱。大仏殿の柱のイメージ。

 

長谷寺

「長谷の灯かり」長谷寺
観音堂を照らす灯かりも、ゆっくりじわりと色彩を変えます。

入山したら、入り口で提灯を受け取ります。

提灯のほんのりとした灯かりで、足元を照らしながら境内を散策します。この提灯にはLEDライトが使われていて、境内を歩くすべての人が持つ提灯が、ゆっくりと同じタイミングで色変わりしていきます。涼しげな淡いブルーから、ミステリアスな紫、そしてロマンチックな薄紅色へ……闇の暗さが、光の彩りを引き立てています。

 

観音堂前の休憩用ベンチのあたりに、涼感ミストの設備があります。日が暮れてもムシムシと暑いので、このミストがひんやりとうれしい ひんやりとするだけじゃなくて、霧が立ちこめているような妖しげな景色になっていました。

「長谷の灯かり」長谷寺
変化していく光の彩りを楽しみます。
長谷の灯かり「長谷寺」
境内はかなり暗め。提灯の灯かりが引き立ちます。

 

光則寺

長谷の灯かり「光則寺」
光と闇がくっきりと浮かび上がります。

こじんまりとした花のお寺として知られる光則寺。

夜の闇の中では、取り囲む森が大きな影となって境内を包んでいました。ライトアップされることで、暗さが増して感じられます。細く入り組んだ小径が所々明るく照らされて、決して広くない境内なのに、見る角度によって景色が変わっていきます。

本堂の内部は明るく暖かい光に満ちて、輝いて見えました。昼間にここを訪れた事がある人なら、印象の違いに驚くと思います。

「長谷の灯かり」光則寺
暗さが心地よく感じられます。
「長谷の灯かり」光則寺
参道と山門は、妖しく華やかな光の色。

 

2016年の「長谷の灯かり」は、8月28日まで開催されています。

週末には、光則寺の門前で夜市も開かれます。

 

●かまくら 長谷の灯かり

2016年8月22日(月)〜28日(日)

18:30〜20:30(最終入場20:00)

※22日は台風のため中止となりました。

鎌倉大仏殿高徳院、光則寺、極楽寺、収玄寺、長谷寺、甘縄神明宮、御霊神社、鎌倉文学館の8つの寺社・施設が夜間ライトアップされます。

※会場により拝観料、入場料がかかります。
 

鎌倉の夜景
長谷寺の展望台からの景色。この暗さが鎌倉!

2回目を迎えた「長谷の灯かり」は、ライトアップされる場所が8カ所に増えました。ライトアップといっても、キラキラぴかぴかな感じじゃないのがすてきだなと思います。鎌倉らしい、夜の暗さを味わう “大人のイベント” です。

楽しめる時間が、日没してから午後8時半までなので、一度で8カ所すべてを見て回ろうとすると、ちょっと目まぐるしいことになりそうです。3、4カ所に絞ってゆっくり見て回るほうがいいかなと思います。

それと…長谷エリアの飲食店は夜8時以降に入れるところは少ないです。カフェは午後6時には閉まってしまうのでご注意ください! 

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