楽しい鎌倉

たのかま

2018年7月31日

夕暮れの涼風に、ほっとひと息[光明寺 献灯会]

データ

材木座の光明寺は、海辺のお寺。鎌倉随一の大きさを誇る山門が、海に向かって開けた空に向かって堂々と立っています。

鎌倉 光明寺の献灯会
▲境内から見ると、山門の後ろに日が沈んでいくんです。

7月22日、献灯会が行われました。広々とした境内には、ずらりと提灯が並びます。夕闇とともに涼しい風が吹いてくる頃、提灯の明かりが灯り始めました。

 

7月の光明寺は、記主庭園の池を蓮の花が彩ります。

鎌倉 光明寺の蓮
▲記主庭園の池には、大きな葉の間にまだ蕾がたくさんありました。

「蓮の花は、とにかく早朝に見に行かなくちゃ!」と思い込んでいたのですが、この日、日没前の時間帯、閉じかけた花々が……なんとまぁ、清らかに美しいこと!

 

蓮の花は、咲き始めてから3〜4日の間、開いては閉じるを繰り返します。早朝から咲いて、午前中には閉じるか散ってしまいます。昼間に閉じた花を見ると、なんとなく強烈な真夏の陽射しに痛めつけられているような印象だったのですが、夕方の優しい光が淡い色の花々を引き立てて、とってもいい感じ

鎌倉 光明寺の蓮
▲二千年前と同じ形で咲く古代バス。

鎌倉 光明寺の蓮
▲薄い花弁が重なる錦蕊蓮(きんずいれん)。

ふんわりと開きかけ(…ほんとうは閉じかけ)の花の形も美しく、大きな葉っぱが作る影も薄く柔らかく、そして何より、吹く風が涼しい〜。早起きして見る蓮の花こそ本来の美しさ…なのでしょうけれど、この夕方の蓮は、なんというか「“穴場” というか “穴時” だなぁ」と思いました。

 

献灯会の法要は、海の安全や豊漁を祈ります。午後5時半ごろにお稚児さんや僧侶の方々の行列が、光明寺を出発して、材木座海岸を回向しました。なのですが、思いがけない蓮の花に夢中になっていて、お稚児さんの行列を見逃してしまったんです、実は

 

少しずつ暗くなっていって、提灯の明かりが色を帯びてきます。海に向かって開けた境内は、空が広々として、夕焼けが山門の背後から染みるように広がっていきます。

鎌倉 光明寺の献灯会
▲日暮れ前、雲の形も涼やか。強い陽射しはすっかり消えて、心身ともにほっとする時刻です。

鎌倉 光明寺の献灯会

鎌倉 光明寺の献灯会

本堂の階段に腰掛けて、夕闇へと変化していく境内の景色を楽しみました。涼風が心地よく、暗くなった頃にはワンコのお散歩にやってくる近所の方々もちらほら。

真昼は暑さを強調するかのように響いていたセミの声も、涼やかに響きます。

鎌倉 光明寺の献灯会

鎌倉 光明寺の献灯会

献灯会の後数日間は、午後9時ぐらいまで境内の提灯が灯されます。山門は日没頃に閉まってしまうのですが、脇の通路から境内に入れます。光明寺の公式Facebook(@komyojikamakura)にも、「夕涼みがてらどうぞお越しください」とのメッセージがありました。うれしい

鎌倉 光明寺の献灯会
▲夕焼けと提灯、涼風が境内を抜けていきます。

 

提灯の並ぶ参道を歩いて、本堂を振り返ったら屋根の上に、半月よりちょっと太ったお月さま。

枕草子「夏は夜。月のころはさらなり…」、ああ、ほんとうにそのとうり。

 

鎌倉 光明寺大聖閣の阿弥陀三尊像

光明寺では毎年7月の下旬、蓮の花が盛りになる頃に「観蓮会」が行われます。記主庭園の奥に立つ大聖閣での抹茶席や、本堂でのコンサートやお話会など楽しい催し盛りだくさん。今年(2018年)は7月21日、22日に開かれ、多くの人で賑わいました。

「観蓮会」の日は、山門に上がることができ、大聖閣の阿弥陀三尊像がご開帳となります。22日の夕方、池に咲く蓮を眺めていたら、大聖閣の楼上にキラリと輝く阿弥陀さまのお姿がっ 夕日を受けて、眩く光り輝いていたんです! 

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