※2020年のお十夜法要は、10月13日(火)・14日(水)の開催です。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、堂内での参列は関係者のみとなります。露店や山門の特別拝観はありません。
「お十夜(じゅうや)」とは浄土宗の寺院で広く行われる念仏会(ねんぶつえ)のこと。
昼夜を通して念仏を唱え、阿弥陀さまのお慈悲に感謝する法要です。
浄土宗の大本山光明寺は、お十夜発祥のお寺。毎年10月12日~15日の間、盛大に執り行われます。高名な僧侶の御説教、雅楽や舞の奉納などがあり、関東各地から大勢の信者の方々が集まります。
門前から境内まで、たくさんの露店や屋台が並び、ワクワクする賑やかさです。
お十夜は500年もの歴史を持つ浄土宗の行事ですが、信者の方々だけでなく材木座に住む人たちにとっても、秋のお楽しみイベントと言えると思います。
※露店が出るのは13日と14日です。
本堂の前に、大きな回向柱が立っています。この回向柱からは、“善の綱” と呼ばれる白い布で作った綱が伸びていて、ずずーっと本堂の中に延び、本尊の阿弥陀如来の手まで届いているのです! つまり、お願い事をすれば、“善の綱” を伝わって直結ってこと!! ですよね?
この回向柱が立っているのはお十夜のときだけなので、屋台を物色する前に、しっかり “善の綱” を握って、お参りしましょう!
白い綱が、御本尊につながっていると思うと、なんとなく清々しく謙虚な心持になります。
お十夜のときには、山門の2階に上がることができます! 高さ20メートルという数値を聞くと、それほどでも…って思うかもしれませんが、海に向かって開けた眺望が素晴らしいです。
今年のお十夜は、お天気にも恵まれ、うっすらとですが富士山の姿も見えました。2階から境内に広がる屋台の列を眺めると、偉い人になったようないい気分!
普段は信心深くない人でも、気持ちの良い景色とちょっと懐かしくなるような縁日の雰囲気を味わえるというわけです。
山門の上からトンビが狙ってる!!
屋台で売っているお好み焼きやたこ焼きを、空から物色しているのです。屋台に飛び込んできたりはしませんが、屋根のないところで、うかつに買い食いしてると手元から掻っさらっていきますよー。