4月8日は花まつり。
お釈迦さまの生誕をお祝いするお祭りです。お寺の境内に花御堂と呼ばれる、春の花々で飾った小さなお堂が作られます。
長谷寺 
▲色どり華やか、ちょっと豪華な花御堂です。長谷寺では、大黒堂の前にある釈迦像の前に花御堂が作られていました。
すぐ脇にある大きな桜の木は、ちょうど満開の花の散り始め。桜の花びらが舞う中で、花御堂にお参りする人たちが列を作っていました。春らしい陽射しが降り注ぎ、花まつりという名にふさわしい華やかな雰囲気がいっぱいでした。
▲今年は、満開の桜の下で花まつりとなりました。
▲小さな柄杓で小さな仏さまに甘茶を注ぎます。花御堂におまつりした誕生仏に、甘茶を注いでお祝いします。なんとなく緊張するような、うきうきするような、晴れやかな気持ちになります。
お釈迦さまの足を型どった仏足石にも、水盤に見たてるように椿の花がたっぷり活けられていて、はっとする鮮やかさです。
▲桜の花びらが落ちてきます。
光則寺 
▲光則寺らしい洗練された花御堂です。光則寺の花御堂は、すっきりとおしゃれに仕立てられていました。いつもは静かな境内が多くの人で賑わい、ちょっと混雑気味。ちょうど、このお寺の一番の人気者、樹齢200年の海棠が満開を迎えていて、境内は柔らかいピンク色の花が溢れるようです。
桜の花は淡く儚いイメージの美しさですが、海棠は丸い花びらが幾重にもしっかりと咲く花で、枝先に濃い緑の葉も見えて、春の活力を感じるようないきいきとした美しさですね。
▲大きく枝を広げ、枝垂れるように咲く樹齢200年の海棠。
▲みーんな、写真を撮ってます!どこで、どの方向にカメラを構えても、シャッターを切れば、必ず海棠の花が写ります!
光則寺の境内には、主役の樹齢200年の海棠のほかにも、良く花をつけた海棠が何本かあります。花の形や色合い、咲き加減がぴたりとそろって、圧倒的なボリューム感がすばらしい! こじんまりとしたお寺全体が、ピンクの花で飾られた花まつりの花御堂になっているようで、本堂前に安置された誕生仏も、ひときわ満足気に見えました。
光則寺の門前にある幼稚園にも、花御堂が設えられていました。小さな子どもたちにあわせて、低い台に乗せられているのがなんとも可愛らしい!
花まつりは、鎌倉中のあちこちのお寺で行われています。昨年の4月8日は、もうすっかり葉桜になってましたが、今年は桜が散り始めで花びらの舞う花まつりでした。
この日は、長谷に出かけてみたんですが、ミツバツツジや木瓜、山吹、桃、ショカツサイ、シャクナゲなど、あちこちで見かけました。春の花がそろって、一段と美しい鎌倉の花まつりの日になりました。