美鈴の一月のお菓子は「雪中の梅」。
真っ白な淡雪羹に、鮮やかな紅白の梅が浮びます。梅の花が、枝を模した練り羊羹を薄く透かしている様子も美しく、新しい年を感じさせる瑞々しいお菓子です。
淡雪羹は吸い付くような柔らかさで、さわっただけで本当に溶けてしまいそう。包みを解いて切り分けるときに、かなり注意しないといけません。
紅白の梅花は薄く延ばした練り切り、枝は本練り羊羹を小さな短冊に切ったものです。食べてみると、この練り切りと羊羹が、見た目を飾るだけのものでなかったことがわかります。
淡雪羹はふんわり、口に入れるとねっとり溶けます。食べたときの第一印象は「軽い」のに、淡雪羹が溶けていくと、口あたりの異なる練り切りと練り羊羹の風味がしっかり出てきて、深みというか重みのある甘さです。
口当たりは軽いけど風味は濃厚なので、淡白な甘さを想像していると、ちょっとびっくりしちゃいます。
濃くしっかり入れた煎茶と合わせたら大満足。春に向かってやる気が出てきた!!
ここ数日、天気予報に雪マークがつくことがあって、ちょっぴりどきどきというかわくわく。鎌倉に雪が降るのは年に1、2度ぐらい。降れば大抵…というか絶対にJRは大混乱で、実際には迷惑なことばかりなんですが、正直楽しみでもあります!
今は花の少ない時期ですが、あちこちに水仙が咲いています。ほぼ手入れも受けず、野生のように咲いている水仙は、これから梅の咲き始める2月終わり頃まで咲き続けるたくましくも健気な花。
線路端や若宮大路沿いの花壇にもたくさん咲いています。段葛のツツジの間にもけっこうありますよ。