扇ヶ谷の奥にある海蔵寺は、花の寺として人気があるところ。鎌倉駅から歩いて約20分、花の美しいときでも、混み合うことはなく、静かな時間が得られる場所です。
▲ふんわりとした苔の中に、きらきらと光を集めて福寿草が咲きます。鎌倉にも寒波がやってきた2月の初旬。北風冷たく梅はほんの咲き始めで、春はまだ気配ぐらいかと思いきや、明るい陽射しの中で福寿草が咲いていました。
▲福寿草の花は、太陽の光を受けると開きます。
▲花は、太陽の光を追って動きます。冷たい北風の吹く境内ですが、福寿草が咲いているところは、ぽっと暖かそうに見えます……実は、ほんとうに、暖かくなってるんですって
福寿草は、太陽光を花びらに反射させて、花の中心に光を集めているんです。なので、花の中心部分は気温より、温度が高くなっている。なんと、10℃ぐらい高くなっていることもあるんだとか
福寿草には蜜がないので、花の中を暖かくすることで昆虫を集めて受粉の助けにしているんです
暖かいお部屋を用意して、お客さんを待っているというわけなんですよ! 賢い!!
お日様があたると花を開く福寿草。
だんだんと日向が多くなってきて、気がついたら少し前まで影にいた花も開き始めていました。
海蔵寺は梅の花の美しいところとしても知られています。
▲かわいらしい八重咲きの紅梅。日当たりのいい枝から咲き始め。
▲少し暖かくなったら、一気に咲きそう。
▲ふくらんだつぼみがいっぱいです!鐘楼の近くの梅が咲き始めていました。
境内には、姿美しい枝垂れ梅があるのですが、こちらはまだまだ硬いつぼみ。ここが梅の花でいっぱいになるのは、2月の中頃から。枝垂れ梅の見頃は、ちょっと遅くて3月になります。
今年の節分は2月3日。鎌倉でも社寺あちこちで、節分祭が行われました。
長谷寺の節分会にいってみたら、早い時間から集まった人たちで熱気むんむん
長谷寺の豆は、豪華な家電製品や鎌倉特産品、お食事券などが当たる超豪華福豆なんです!
壇上には、高砂部屋の親方、力士の皆さん、歌舞伎役者の中村獅童さん、お天気キャスターの森田正光さん、元プロテニスプレイヤーの杉山愛さんといった華やかな方々がずらり。会場の善男善女の皆さまも、豆まきが始まる直前まで、
「お相撲さん、おっきい
」
「獅童さん、ステキ
」
と、和やかな雰囲気だったんですが……いざ、豆が宙を舞い始めると、まるでスポーツ競技のよう! 真剣に福豆を受け取る様子に圧倒されました。
杉山愛さんの豆を投げるときのストロークが華麗でしたよ!