萩の花が盛りとなると海蔵寺の風景が一変します!
山門へと上がる石段は、左右から伸びた萩の枝に覆われて、トンネルみたいになってます。階段を登って行くときは、萩の花をかき分けて進みます。
こんもりと繁った萩は、風が吹くと全体がゆったりと揺れて、一体の生きもののようです。圧倒的なボリュームで迫力がありますが、軽やか!
9月に入ってから、陽射しはきつくても、鎌倉中に爽やかな風が吹いています。その風に、ほんとうによく似合う萩の満開です!
海蔵寺は、JR鎌倉駅から歩いて20分ほどの谷戸の奥にあります。花の寺として知られていて、ガイドブックなどでもオススメの場所として紹介されていますが、ものすごい混雑になることはまずありません。
いつもゆったりした雰囲気があって、本堂前のベンチで本を読んだり、おしゃべりに夢中になっている人もよくいます。ときたま、団体さんが訪れて境内に人が多くなっても、少し待てば静けさが戻ってくる……。海蔵寺の裏手は源氏山、小鳥の声が良く響きます。
萩のトンネルを登ったり下ったり、小さな草花を見つけたり、ちょっと休憩したり、
気がつくと、長居しちゃってる場所です。
ものすごい量感の萩! 海蔵寺を訪れたことがある人でも、この萩の盛りの頃の風景を見たら、様子の違いにびっくりすると思います! あまりの萩の繁りっぷりに、この階段を上ってしまっていいのか一瞬、迷うほどですよ。
このお寺では、境内に入るために特別な拝観料を集めていません。「十六の井」の見学に対して、100円の拝観料を決めていますが、これも受付があるのではなく、無人の集金箱が置かれているのみです。ここはいつも清々しく整えられた場所、周囲の植物も良く手入れされ健康的な美しさです。訪れたら、ご挨拶の意味も込めた参拝と無人の集金箱をお忘れなく!