朝晩かなり冷え込むようになりました。
12月に入ると、いよいよ(というか、やっと?)紅葉の見頃を迎えます。北鎌倉や長谷の人気スポットはもちろん素敵ですが、混雑は覚悟しないといけません……でも、大町の松葉ヶ谷あたりは週末でも比較的静かで、鎌倉らしい雰囲気が楽しめます。
紅葉狩りの途中にさくっと行ける、富士山展望スポットをご紹介
寒くて晴れた日には富士山がよく見えます。
妙法寺
妙法寺は、苔の石段で知られ、“鎌倉の苔寺” とも呼ばれています。秋は、苔は休憩中といった感じですが、本堂の裏手、仁王門の奥に広がる森の中には、銀杏や楓の大きな木があります。
入口で拝観料を納めると、お寺の方がお線香を灯して渡してくれます。まずは、心静かに本堂にお参りします。手を合わせていると、小鳥の声や風に樹々が揺れる音が耳に入ってきます。妙法寺は、森に包まれた静寂の中にあるお寺です。
本堂の前にも、豊かに葉を茂らせた楓の木がありました。妙法寺の紅葉の見頃は、12月中頃になりそうです。
境内を奥に進み、赤い仁王門をすぎて苔の石段(の脇の階段)を上がると、周囲は高い木立に囲まれます。木洩れ陽が美しく、静けさもさらに増していくのが感じられました。
法華堂をすぎて鐘楼の右手の階段を上がると、「護良親王御墓」の看板があります。
「護良親王御墓」までは、急でかなり険しい石段の道ですが、それを上がりきると右手の視界が開けて相模湾が一望できます。
墓所に参拝した後、西側の木立のとぎれたあたりからの眺望を楽しんでください。西側の空に雲がなければ、富士山が姿を見せています!
この日は雲一つなく、雪をかぶった姿がくっきりと見えていました。
安国論寺
花の寺として知られる安国論寺は、紅葉の季節もみごとです。11月の終わりから銀杏が色づき始めていて、境内は金色に輝いていました。12月に入ると楓の赤が鮮やかさを増し、境内はいっそう華やかになっていきます。
そして、本堂の前の枝振りのよい楓の隣には、樹齢350年を越えるという山茶花の古木があります。枝を高く延ばしてこんもりと茂り、薄紅がかった白い花をたくさんつけていました。
本堂の正面、熊王殿の右手に、富士見台に上がる階段があります。急で細くて長い階段ですが、上りきると大町から長谷あたりまでを一望できます。よく目をこらすと、富士山の真下あたりに、長谷寺や光則寺のお堂も見えます。
富士見台を名乗るだけあって、鎌倉の町並みの向こうに美しい山の姿を望むことができます。由比ヶ浜の海岸線も見えて、なかなかにスケール感のある景色が広がります。
朝方はとっても冷え込む今日このごろ…晴れて冷える日は空気が澄んで、富士山もよく見えますが、由比ヶ浜から大島が見えることがあります!
週末など混雑しがちな街中から、ちょっと息抜きに海岸に出てみると気持ちいいですよ。長谷あたりからだと、海はすぐ近くです!
それにしても、今年の紅葉はとてもゆくっりで、なんとももどかしい気持ちです。
長谷寺の紅葉ライトアップが始まっていますが、土曜日(11月29日)にのぞきにいったらまだかなり青かったんです。ライトアップは今週末いっぱいですが、ぎりぎりに行ってみようかなと思っています。