大町にあるmbs46.7は、小さな小さなパン屋さん。
小さくてかわいいけれど、天然酵母と手捏ねにこだわるかなりストイックなパン工房です。
ここに、週末になるとハード系のしっかりしたパンをベースにした、ゴージャスでデリシャスなサンドイッチが登場するんです!
▲お店にあった、ありったけのサンドイッチメニューを注文しちゃいました!もっちりとしたリュスティック、ふわっとしたチャバッタ、香ばしいバゲット、そのままシンプルに食べても美味しいパンが、週末になると季節感いっぱいの具材を合わせたサンドイッチになって登場します。
その日に仕入れる食材によって、メニューがいろいろ変わりますが、どれを食べても大満足だったmbs46.7のサンドイッチをご紹介しちゃいます!
春の週末限定サンドイッチは、サバサンド・レモンロースト。
レモンで風味付けされたサバのローストが、新鮮な野菜といっしょにリュスティック(フランスの田舎風パン)にサンドされてます。
▲サバサンド・レモンロースト(700円)。さっぱりしてるのに旨味はたっぷり! グリーンやトマト、タマネギやレモンの薄切りなど、具材一つひとつが組み合わさって絶妙のバランス。
▲オーブンから出てきたてのサバのロースト。鍋の中の肉汁…というかサバ汁はソースとしてサンドイッチにオン。サバのサンドイッチが春限定のメニューになっているのは、この時期の “脂の少ないサバ” が、パンに合わせるのにぴったりだからなんですって!
サバそのものの旬は秋だけど、サバサンドの旬は春なんですね
仕入れた新鮮なサバをさばいて、丁寧に小骨を取って、一夜干しにして、それから、レモン、ショウガ、タマネギといっしょにお鍋に入れて、オーブンでローストするといった、かなり手の込んだもの。
ローストする前に一夜干しにするのは、サバの味わいを凝縮するのと同時に、食感をプリッとさせてリュスティックと合わせたときの食感のバランスをとるためだそうです
▲新たけのこと自家製サルシッチャのオープンサンド(500円)。菜の花のローストもトッピングされて、まさに春爛漫!オープンサンドは、仕入れた食材に合わせて変わる日替わりメニュー! この日はまさに旬の素材、新たけのこと自家製サルシッチャ(イタリア風ソーセージ)のオープンサンド。お店のオーブンで焼いたタケノコは、コリッとした歯ごたえでフレッシュな春の味。旨味濃厚な自家製サルシッチャとの組み合わせで、噛み締めるほどに美味しい。
お家で、ワインに合わせて大人っぽくいただいてみたいサンドイッチでしたよ。
▲バインミー(550円)はこのお店の定番! ちょっぴりスパイシーでやみつきの美味しさ。平日でも買えますよー。mbs46.7の定番サンドイッチとして、多くのファンを持つバインミー(ベトナムのサンドイッチ)。ご近所の北村牛肉店の備長炭焼豚(※)をメインに、大根と人参のなますと独自の味付けをしたレバーペースト、たっぷりパクチーの組み合わせ。個性的な食材がきちんとまとまっているのは、しっかり焼き上げられたバゲットの実力かも!
※北村牛肉店、毎週土曜日に焼豚を焼いて販売しています。
ふわふわでパリパリのチャバッタ(イタリアのパン)を使ったパニーニ(イタリアのサンドイッチ)は、その日によって、ローストチキンやハム、チーズなどいろんな具材のものが出てきます。
▲今日のパニーニ・生ハムとカポナータ(650円)。あふれる具材を押し込みながら食べるのが楽しい!この日のパニーニは、パルマ産コッパ(生ハム)とカポナータ(イタリアの揚げ野菜のトマト煮込み)の組み合わせ。ボリューム満点の具材を、軽く表面を焼いたチャバッタにぎゅうぎゅう押し込みながら食べました。
ジューシーなカポナータをチャバッタにしっかりなじませて食べると、コッパの旨味が全体に広がっておいしさ倍増です。
▲大町の通りに面して看板あり。この奥、左手がmbs46.7です。mbs46.7は、大町の本屋さんやレストランが集合した建物の一角にあります。クルマの多い道と横須賀線の線路から近い場所にもかかわらず、こじんまりとした落ち着いた雰囲気です。
ちょっと奥まった場所なので、お店の前にテーブルとイスがあってサンドイッチやパンを食べることもできます。
※カフェではないのでコーヒーなどはありません。
▲このショーケースがお店! その奥に工房があります。近所の人、遠くから来る人、多くの人がこのパン屋さんに通っています。なので、夕方になるとショーケースの中はたいてい空っぽ。ハード系のパンって、ちょっとマニアックな感じがしますが、mbs46.7の店頭では、小さなお子さんが自分でパンを選んでいたり、年配のご夫婦が犬の散歩の途中で立ち寄ったりする様子もよく見かけます。
今回はサンドイッチをご紹介しましたが、チーズやフルーツを使ったおやつ系のパンや、ハムやオリーブを使ったお惣菜系のパンも工夫がいっぱいで楽しく美味しい。
鎌倉散策のお土産にもおすすめしたいです。
▲優しい甘さのおやつ系。
▲食べごたえしっかりのお惣菜系。
▲クルミやドライフルーツたっぷりのパン。
▲あんこを使ったあんパーニュは、この季節、桜風味。
mbs46.7はいろんな種類のパンを焼き、サンドイッチの具をほとんど手作りしています。とっても丁寧に作ったパンを、とっても丁寧に売っています。自分たちが美味しいと信じるモノを売っているので、安心してお客になれるお店です。
▲2017年の鎌倉の桜は、ちょっと開花停滞中。花の見頃は4月になりそうです。この桜は、鶴岡八幡宮で、この1本だけ特別早く咲いていたものです。桜が咲いたら、サンドイッチをどこか眺めのいい場所で食べたいなーって思いますが、上空からトンビが狙っているのが鎌倉のツラいところ。花見ができて、トンビの心配がないところといえば、鶴岡八幡宮の池のほとりの藤棚の下ぐらいでしょうか? 海岸はとっても危険です! ほぼ確実にトンビに盗られるでしょう!!
mbs46.7の店先は、屋外だけど狭い路地みたいになっているので、トンビが降りて来られないみたいなので、まず安心。