神社仏閣では、そろそろ新年を迎える準備が始まってます。
クリスマスムードは薄めの鎌倉
クリスマス直前の晴天の日に、二階堂の瑞泉寺を訪ねました
▲谷戸の中に日差しが入り、木々の上の方から明るく輝き始めます。鎌倉の紅葉は、かなり遅い。
今年は、さらに、特に遅くて、北鎌倉や長谷の紅葉の名所も見頃が12月に入ってからになりました。紅葉って、鎌倉では “秋” じゃなくて “冬” の景色って感じがするここ数年です。
瑞泉寺は、山号を錦屏山(きんぺいざん)といいます。お寺を囲む山が、錦の屏風のように美しく紅葉することから名付けられたのだそうです。境内にも大きくて立派な楓の木が何本もあり、本堂へと向かう参道は杉の木立と色づく木々が作る景色が趣深い。風雅な山門の屋根には赤い落ち葉が積もっていました。
▲参道から、紅葉で飾られた山門を望む。
▲淡い色の葉が重なって、透明感のある紅葉景色。12月も下旬、世の中的にはもう冬。紅葉シーズンはすっかり終わってしまった時期なので、訪れる人も少なく静かです。冷たい北風が通り抜けると、はらはらと葉の落ちる音。ツツピツーピとシジュウカラの鳴き声が谷戸に響いていました。
▲瓦屋根に紅葉が落ちて積もります。
▲山門前の手水も紅葉で彩られていました。
▲大きな楓、小さな繊細な葉が美しい。
▲古木の梅。幹や枝の形がおもしろい。ちょうど冬至の日、太陽はとても低くて、午前中は谷戸の奥まで陽射しが届きません。しっとりとした紅葉の景色を見せていた境内に、お昼頃になってキラキラと光が差し込んできました。色づいた梢が日差しを透かして、優しく透明感のある色彩が広がります
▲本堂前の庭園は、見事な色彩を見せていました。
▲本堂裏手の庭園で、水仙が咲き始めていました。
▲総門は山茶花に彩られています。瑞泉寺は、水仙の名所としても名高いところ。境内のあちこちで、水仙が葉を伸ばしていました。日当たりの良いところから咲き始めています。
クリスマスが過ぎた頃には紅葉した葉も落ちて、新年を迎える頃には水仙が見頃となりそうです。
▲鐘楼近くののムジナ塚。紅葉でおめかし。
▲冬の日差しが差し込む境内。色づいた梢は秋の色、葉を落とした梅の古木や枝垂れ桜の枝は冬の造形、そして水仙の咲き始め。
瑞泉寺の季節外れとも言える紅葉は、鎌倉の中でもひときわ鎌倉らしい紅葉といえるかもしれません。
紅葉が色づくのは遅くて、花の咲くのは早いっていうのが鎌倉の特徴です。
毎年、瑞泉寺に紅葉を見に行くと「まだ、ちょっと早かった…」と思ってばかりだったので、今年はずーっと見頃を見計らってて、どーんと遅めに行ってみました。
▲鎌倉宮、鳥居前の河津桜。瑞泉寺に行くときは、鎌倉駅から鎌倉宮までバスに乗ります。バスから降りたら、鎌倉宮の鳥居の前に河津桜の咲き始め
紅葉を見に行こうとして、その前に桜を見ちゃったんです! この鎌倉宮の河津桜は、初詣の頃に見頃を迎えそうですよ!