GW中の鎌倉は、お天気にもめぐまれ多くの人で賑わっていました!
5月5日、こどもの日に鎌倉宮で草鹿式(くさじししき)が行われました。
草鹿式は、鎌倉時代から伝わる弓の儀式で、二組に分かれた射手が的中の数を競い合います。
なんと的になるのは本物の鹿!……の革でできた鹿形なんですよ! 茫然とした表情の鹿くんが、木の枠に下がって、射られるのを待っているのですが、なんだかかわいい!
お腹の大きな白丸に矢が的中すると、「きゅーん!」と泣いていましたよ(←うそ!)。
草鹿についてちょこっと調べてみました。
吾妻鏡によると、建久三年(1192年)八月九日に男子・千幡(のちの実朝)が誕生。八月二十日に頼朝が、妻・政子の出産場所であった鎌倉名越の北条時政(政子の父)の屋敷・浜御所を訪れ、そこで草鹿を行ったという記録があります。
建久三年(1192年)八月廿日 庚申
將軍家、御産所に渡御し、父母兼備の射手等を召し草鹿の勝負ありと云々。
御産所に、両親が健在の(縁起のいい)射手を選んで集め、草鹿の勝負をした…といった内容です。
頼朝が子どもの誕生と健やかな成長を願って行った草鹿ですから、5月5日こどもの日に行うにはぴったりの行事というわけですね!
ほんとうに良いお天気で、すっごく日焼けしちゃいましたー!
鎌倉宮の御神苑は、うっそうと緑が芽吹いていました。藤の花は終わりかけでしたが、このお庭の楽しみどころはまだまだこれから…。
ここには数年前から山アジサイが植えられていて、それがいい感じに育ってきています。