この季節は、歩いていると、ふとした時に金木犀の匂いに気がつきます。
妙本寺は、鎌倉駅から歩いて10分足らず。けっこう街の雑踏から近いのに、いきなり山の中に入ったような静かなお寺です。春の桜や海棠の名所として知られていますが、この季節は参道に沿って金木犀が香り高く咲きます。
金木犀の名所といわれるところは、だいたいが大きくて立派な木がドーンとあるって感じですよね。ここ妙本寺の金木犀なんですが、ちょっと趣が違ってて若めの木々がズラリと参道に整列して出迎えてくれるんです。
歩いている間中、ずっと濃密な香りに包まれます。この香りの濃さは、谷戸という鎌倉独特の地形のおかげですね。
平日なら、この香りの参道独り占めも可能。
贅沢です!
彼岸花や萩が終わってちょっとさみしい時期に、金木犀・銀木犀ががんばって咲いて香っています。個人宅の庭にもよくあるらしく、歩いているとほんとにずーっとどこからか甘く清々しい香りがしています。
ここ数日、風が強いので、週末までに花が落ちてしまわないか心配。風がびゅんびゅん吹くと、金木犀の香りもふっ飛ばされちゃって、もったいない!