鎌倉のメインストリート、若宮大路。晴れた日には、鶴岡八幡宮から海岸まで、ほぼ南方向に抜ける道筋が明るい陽射しで照らされます。
そこに、八幡さまに参拝した後、段葛を眺めながらコーヒーが飲めるお店ができました。
VERVE COFFEE ROASTERS(ヴァーヴ コーヒー ロースターズ)は、アメリカ西海岸生まれのコーヒーショップ。スタイリッシュな店内には、大きな窓から自然光が入り、ゆったりくつろいだ空気が満ちています。
椅子もテーブルも見た目は素っ気ないようなシンプルさなんですが、コーヒーと一緒に腰を下ろすと、なんだかとっても落ち着いちゃう。楽しくおしゃべりしてる人、静かに本を読んでいる人、PCを広げてる人、スマホで写真を撮ったり、見せ合ったりしてる人、それから、ただコーヒー飲んでる人。広々した空間なので、気ままな時間が過ごせます。
VERVEのコーヒーは、いわゆるサードウェーブと呼ばれるコーヒー屋さんの中でも、かなり豆の煎りが浅くて果実感が強い。「浅煎りのコーヒーは酸味が強い」って単純に思ってVERVEのコーヒー飲むと、ちょっと意表をつかれます。酸味じゃなくて、果実の味なんですよ!
プアオーバー(ハンドドリップ)で、コスタリカを注文したら、ほんとにドライフルーツの風味がした。その次に、ケニアを飲んでみたら、ミカンみたいな柑橘の香りが感じられちゃう!
コーヒーにめっちゃ詳しいわけじゃないのに、コーヒー豆の違いがちゃんとわかってしまいました。さらに、冷めてくるとだんだんと味が変わっていくのもわかります。「コスタリカは冷めたらカカオの味もするね」とか言えちゃう……コーヒー通になったみたいで楽しいぞっ
コーヒーそれぞれの違いをはっきり感じることができるのは、コーヒー豆の質が高いからです。
VERVEのコーヒーは、SEED TO CUP=コーヒーが実って一杯のコーヒーになるまでのすべての過程を、責任をもって管理しています。あらゆるプロセスで質と個性を守ることで、コーヒー豆を栽培する人たちとコーヒーを楽しむ人をしっかりつないでくれてます。
ラテのメニューもユニークで充実。オレンジが香るラテバレンシアやオーガニック豆乳(フランス産!)を使ったボウルオブソウルなどなど、いろいろ気になるけれど……鎌倉オリジナルのジャパニーズボウルオブソウル・抹茶ラテにご注目 きちんと茶筅で点てたお抹茶に、あわ立てた豆乳を注ぎます〜。
この抹茶ラテ、すてきなのは甘くないところなんです。抹茶が濃い! 満足感たっぷり! 抹茶風味のラテじゃなくて、あくまでも抹茶ラテ。美味しいカフェラテにしっかりエスプレッソの味と香りがするように、抹茶の味と香りがぐっときます。
ラテの飲み方としてはお行儀悪いですが、最後にズッっと吸いきってしまいたくなるようなお抹茶感
時間の余裕があるなら、スイーツやトースト類も楽しみたいところ。カウンターに、コーヒーによく合うフードが並んでいますよ。メニューには、食べごたえしっかりのお食事ワッフルもあるので、ランチをここにしちゃうのも良さそう
休日のランチタイム、鎌倉中のレストランは混雑しますが、カフェは意外とすいてたりします。
ほとんどのドリンクメニューが注文してから1杯ずつ作るものなので、ちょっぴり時間がかかります。時間がないときは、すぐに出てくるクイックカップも選べます。クイックカップのコーヒーは、機械で入れたものですが、それでも十分にVERVEらしいフレッシュな風味が楽しめます。
VERVEから由比ヶ浜まで、若宮大路をまっすぐ行けばだいたい15分ぐらい。
もう1杯コーヒーをテイクアウトして、海まで歩いてみようかな。
苦味のしっかりした深煎りコーヒーが好きな人にも、VERVEのコーヒー、試してみて欲しいです。飲み口は軽いけど、味わいは複雑。コーヒーが持つフルーツとしての味が楽しめて、「そうか、これを深く焙煎すると、あーなるのか…」みたいな、コーヒーの深いところが楽しめるんじゃないかと思います。
クリーンカンティーンのステンレスボトルをベースにしたVERVEオリジナルボトル。ホワイトのボトルはすでにメーカーで生産終了になっているんだとか……欲しくなってきた、どうしよう マグカップやTシャツ、トートバックなどのオリジナルグッズもおしゃれかわいい。
VERVEは日本国内には、新宿とここ鎌倉にしかないので、おみやげ(もち、自分用!)にいい感じ。