太陽ギラギラの日は、昼間にオモテに出たくない……。
でも、ついでに納言志るこによって氷あずき食べていいなら、出かけてもいいよ……
と、いう気持ちになる。
小町通りから、路地を入ったところにある「納言志るこ店」は、その店名のとおり、お汁粉の名店!
看板メニュー、小豆の香り高い田舎しるこ(豆の皮が残ったつぶし餡)は、甘味好きだけが堪能できる、まさに一品! そのお汁粉と同等の風味の小豆が、氷の下にみっちりと入っているのです!
氷には、シロップがかかっていません。ほんとに、茹で小豆の上に氷がこんもりと積み上がった、正真正銘の氷あずき!
最初は味のついてない氷を、スプーンですくってひと口、ふた口。冷たさを味わった後、氷を掘って小豆をかき出して、濃厚な餡の味を楽しみます。それから氷と餡を混ぜて……しゃくしゃくとした氷と餡のこっくりとした味……食べていって、どんなに氷が解けても、小豆の香りと風味がしっかりしています。最後のひとくちまで、美味しい!
店内の冷房が効きすぎてないところも心憎い。氷食べているうちに、心も体もヒンヤリ落ち着く。
で、お会計して、外に出るとムッと暑いんだけれど、「暑くてよかったー」と一時思わせてくれる氷あずきです。
冬の寒い時期以外は、たいてい路地に面した窓がちょこっと開けられていて、お店の中の混み具合が分かります。通りがかった時に、空いてたら…入っちゃう! でもたいてい混み合っているので、通いすぎを防いでくれます!
宇治金時とか小倉ミルクとか、小豆ものの豪華アレンジ氷もいろいろあって、食べてる人を見ると、美味しそーって、いつも思う。次は、ミルクとか宇治とかプラスしてみよーって思います。でも、やっぱり、いざ注文するとなると “氷あずき” になってしまう……。
実は、夏は氷あずき、夏以外は田舎しるこ、それ以外のメニューを食べたことがありません! それぐらい、ここのゆで小豆が好きなんです。