鎌倉には有名な喫茶店や、おしゃれなカフェがたくさんあります。
それなのに、「鎌倉まで来て、スタバでお茶って…どうなの?」と思うかもしれません。
でも、スターバックスコーヒー御成町店は、鎌倉らしいカフェのひとつと言えると思います。
日本全国に現在8軒しかない(※13軒に増えました。2016年5月追記)、スターバックス コンセプトストアの一つです。もちろん、日本中の全部のスタバに行ったことあるわけじゃないけれど、
「ここはすてき! 日本一!」
と、言いたいです。
スターバックスコーヒー御成町店は、広々した一戸建てのお店。昭和に活躍した漫画家、横山隆一の邸宅跡に建てられています。
天井が高くて自然光が入る客席には、ソファの席がたくさん用意されています。店内には、横山隆一の代表作「フクちゃん」の原画が展示されています。
室内の席も余裕があっていい感じなんですが、ここはやっぱりテラス席! なんですよ!!
テラス席はこじんまりとした庭に面しています。庭園や公園の中にスタバがあるんじゃなくて、スタバにお庭がある…しかもそのお庭にプールがあって、藤棚がしつらえてあって、季節ごとに草花が咲きます。しょっちゅうスズメがやってきて、お客さんが床に落としたペストリーのかけらなんかを拾おうとがんばっています!
天気の良い日の気持ち良さはもちろんですが、雨の日でもプールの水面に雨粒が落ちる様子が雰囲気出してます。
そして、夜もほの暗くてムードがあります。鎌倉は日没閉店とか6時ぐらいには閉まってしまうカフェが多いのですが、このスタバは9時までやってます!
休日の午後、多くの人が散策から駅に戻ってくる時間帯は混雑していて、順番待ちの列ができることもあります。日が暮れたころによく行くのですが、犬の散歩途中の人もよくいて、テラス席でワンコもくつろいでいます。冬でもエクストラホットの飲み物を注文して、テラス席に落ち着くことが多いなぁ。
漫画家・横山隆一は鎌倉在住の文化人としても知られていて、作家・大佛次郎とも交友がありました。この場所と、今は大佛茶廊になっている場所が、鎌倉の文化コミュニティの中心だったことを思うと感慨ひとしお。