安国論寺は日蓮上人ゆかりの古刹。手入れの行き届いた庭に、季節の花が美しく咲きます。
どの季節に訪れても、かならず花が迎えてくれるところ。春の美しさ、華やかさはひとしおです。
山門の脇に枝垂れ桜があるのですが、桜の花はもう大方散って、葉の芽が出始めていました。
山門の中をのぞいてみると、色とりどりに花が咲いていました。こぶし、しゃくなげ、ぼけ、やまぶき、みつまた、きぶし、水仙、えびね…などなど、奥の山の中に山桜も見えて、まさに春爛漫ですね。
その中でも、ここの春の主役は、「源平枝垂れ」の名で呼ばれる八重咲きの枝垂れ桃。
一つの木に、紅白の花がつきます。大ぶりで花弁の豊かな花が艶やかです。カメラを持った人が次々とやってきて、写真に収めていました。
花の種類が多いのですが、とてもバランスよく植えられていて落ち着いた雰囲気を保っています。
綺麗に掃き清められた境内ですが、苔の広がる土の上に桜の花びらが落ちているあたりは、そのままに残されていました。