明月院は、谷戸の奥に展開する野趣あふれる庭が魅力的です。明るい春の日差しが降り注ぎ、ウグイスの声が響いていました!
▲刈りこまれた紫陽花に瑞々しい新芽が出ています!
▲鮮やかな木瓜が咲き始め。奥の方、上空で白く見えるのは木蓮です。明月院は “あじさい寺” としてあまりにも有名ですが、紫陽花の時期でなくても四季折々の花が咲き、北鎌倉らしい谷戸の景色が楽しめるおすすめのデートスポット。ちょっとおしゃれして行きたくなる場所です。
北鎌倉駅から歩いて10分ほどのところ、向かう途中も小さな川沿いの道で良い雰囲気。
紫陽花や花菖蒲の時期には入場規制がかかるほど混みますが、それ以外はいつも落ち着いて静かな散策ができます。境内には月笑軒という和カフェもあるので、ランチの後に行ってお茶するのもステキですね。
▲竹林の中は清々しい空気
▲工夫があって楽しい散策路です。
▲本堂の丸窓は人気No.1の写真スポット!
▲枝垂れ桜のつぼみがかなりふくらんでいます。
▲サンシュユ。春は黄色の花、秋には真っ赤な実がなります。
▲開山堂まわりには寒シャクヤクが満開。
明月院は鎌倉幕府五代執権・北条時頼ゆかりのお寺、歴史も深く、境内には「明月院やぐら」、鎌倉十井のひとつ「瓶の井(つるべのい)」など興味深い見どころもたくさん。本殿の前には枯山水庭園もあり、じっくり時間をかけてすごしたい場所です。
境内を楽しく回遊できる工夫もしてあって、散策路は、木々に囲まれてちょっぴり迷路っぽい。小川が流れていたり、小鳥のための巣箱や餌台が置かれていたりして、ゆったりぶらぶら歩きが楽しいです。適当に勾配があるので、同じ道でも行きと帰りで違った風景、違った花が見つかります。
鳥のさえずりがとてもよく聞こえるのは、谷戸の地形ならではでしょうか?
まだ歌声練習中といった感じのウグイスが、ずっと頑張ってうたっていました。
コツコツと木を打つような音が聞こえたら、たぶんコゲラ(キツツキの仲間)です。
▲お食事中のスズメくん。山鳩と張り合いながら、がんばっていました。
丁寧にきちんと手入れがされているお庭! 紫陽花と花菖蒲が見事に咲くのは、花の時期以外のお世話がしっかりしているからなんですね。この日も、庭師の方がお仕事している姿を見かけました。
紫陽花の頃に行くと、境内は一方通行になってしまったりして、ものすごくきれいでゴージャスだけど、ゆっくり感が物足りない……明月院は紅葉の頃も人気ありますが、一番好きなのは春、これから! 木蓮が咲いて、枝垂れ桜が咲いて、いろいろな樹木の緑が芽生えて、1週ごとに楽しめる場所になります。